新宿伊勢丹で強盗に備え訓練、店員らがさすまたで対峙 警視庁
首都圏を中心に店舗を狙った強盗事件が相次いでいることを受け、警視庁と伊勢丹新宿店(東京都新宿区)が11日、対処訓練を実施した。同店側が素早く110番通報し、署員が駆けつけるまでさすまたを使って犯人と対峙(たいじ)する手順を確認した。
訓練は、高級バッグを扱うテナントで男が商品を盗み、声をかけられた店員や警備員に刃物を突きつけた想定で開始。店員らはすぐに110番通報をし、警察官が駆けつけるまで、さすまたで男と対峙しながら、客を避難させるため「逃げてください」と大声を出した。
四谷署によると、さすまたを効果的に使うには、相手と最低2メートルの距離を取る▽腰を落として下から突き上げる▽凶器を持った手やひざを狙う――などが重要だという。
都内では昨年、銀座(中央区)や上野(台東区)で、営業中の時計店や貴金属店に複数の男が押し入る強盗事件が起きた。訓練を企画した四谷署の鈴木智文署長は「未然防止と検挙に力を注いでいく」と話した。こうした事件が起きやすい年末年始に向け、署は管内の店舗や学校、保育園などにチラシを配り、警戒を強化するよう改めて呼びかけているという。(吉村駿)
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- 吉村駿
- 東京社会部
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