千葉・船橋市の住宅で9日、起きた強盗事件。
その発生から一夜が明けた10日、被害者夫婦の親族がFNNの取材に応じました。

被害者夫婦の親族:
いやもう、何が何だか。まさか自分の知り合いというか親族がなるとは思っていなかったので、今日もちょっとパニック気味ですね。

襲われた夫婦については「2カ月くらい前に野菜を持って行ったら元気にやっていましたね。すごく質素で、本当にどこにでもいる仲のいい夫婦という感じで、全然ケンカなんかないですね。“早く捕まってほしい”一言につきますね、今は」と話します。

高齢の夫婦が住む家に押し入ったのは、黒い目出し帽をかぶった2人組の男。

男らは土足のまま上がり込み、2階にも侵入した形跡があったことが分かりました。

犯行は7日から9日の朝までのいずれのかの時間帯とみられています。

一体なぜ、高齢の夫婦が住むこの家がピンポイントで狙われたのでしょうか。

被害者の親族や現場付近での取材を続けると、その理由の一端が見えてきました。

近隣住民:
かなりの資産家ですよね、有名だからね。

地元では有名な地主の家系だという被害者夫婦。
親族も「だってあそこは家屋敷があるでしょ。あとの周りは全部俺の(土地)だから」と認めています。

被害のあった住宅の周辺に広がる土地の一部は、被害者夫婦の親族の土地だということです。

警察は、首都圏で相次ぐ闇バイト強盗の可能性も視野に入れ、逃走した2人組の行方を追っています。

首都圏で相次いでいる闇バイトによるとみられる7つの強盗事件。

警察はそのうちの1つ、2024年8月千葉・八千代市の質店に複数人が包丁を隠し持って押し入り、金品を奪おうとした事件で、10日、新たに実行役の男2人を逮捕しました。

強盗予備の疑いで逮捕されたのは、轟祐二容疑者(24)と岸本蘭丸容疑者(21)です。

轟容疑者は八千代市での事件の2日後、ハンマーを持って押し入った神奈川・厚木市の質店から腕時計など約100点を奪った実行役として、強盗致傷などの罪ですでに起訴されています。

この事件で逮捕された際、轟容疑者が「千葉県でも包丁を隠し持ち、質店で強盗しようとした」と供述したことから、今回の逮捕に至ったということです。

轟容疑者は「金に困り、事前に包丁を準備して行ったことに間違いない」と述べ、岸本容疑者も「強盗するために質店に行ったことは間違いない。自立するためにお金が欲しかった」と述べています。

警察は2人の役割や指示役などについて調べを進めています。