(cache)ダン・ケネディの「門外不出の教え」が解禁

本書のタイトルとなっている「帝王学」。これはもともと王家・王族に伝わる、「王が国と民を統治し、繁栄させるための学問」として継承されてきたもの。現代においては、経営者や起業家がビジネスで成功をおさめる（人や事業をコントロールする）ための学問といえます。

では、その鍵となるものは何でしょう？それは「原則」です。

現代はネットやSNSが普及し、脳のキャパを超える情報が常に飛び交っています。そして、多すぎる選択肢の中で何をすべきか、、どの情報が正しいのか、、このやり方で合っているのか、、と多くの人は迷っています。

ケネディは言います。

原則はすべてのベースであるから、決して手をつけてはならない。

戦略は、原則を実用的かつ行動可能にするものであり、柔軟性も同時に必要となる。

戦術は戦略を実行にうつすための方策である──そのため、柔軟性と臨機応変さが必要とされる。

・原則は、絶対王者である。

・戦略は、王の諮問委員会である。

・戦術は、下級兵士である。

ほとんどの人は目先しか見えていないから、戦術から始める。部屋の掃除をしない子どもに、どう対処したら掃除をさせられると思うだろうか？立ちどまって、頭を使ってほしい。原則に立ちもどるのだ。

掃除をさせるための原則は何だろうか？子どもとの関係を築く上での原則は何か？それがわかって初めて言えることがある......

ダン・ケネディは過激な発言をして、一部の人を怒らせたり不快にさせたりすることで有名です。ケネディは一般的な考え方を真っ向から否定するからです。厳しい言葉でこき下ろすこともあります。

実際、マーケティングの世界で彼ほど多くの人から支持され、多くの人から嫌われている人もいないでしょうが、、、そんな人物が、内輪のメンバーシップ会員向けに「本音」をぶちまけています。

書店に並ぶ本であれば、編集も入り、少しはマイルドな表現にもなるでしょう。しかしこれは、ケネディの考えや言葉がいっさい薄まることなく、そのままの濃度で吐き出されています。ケネディの思考の「原液」のようなものです。心地よさは保証できません。

どう扱うかはあなた次第となりますが、、合う人にはすごく合うはずです。

ケネディの激しくも真理をついた言葉にエネルギーをもらい、自信をもらい、そして他人とは違った行動を起こして成功するのです。

大成功を収めた人は批判に対して免疫がある、という考え方があります。

例を挙げてみましょう。講演の仕事では、評価アンケートというものがあります。ほとんどの講演者はこれに取りつかれて、評価アンケートを全部見て、みんながどう言ったのかを読んでいます。

当時、私は評価アンケートを見ないだけでなく、誰にも評価アンケートを書かせませんでした。私の持論はこうです。

(A) 聴衆に私のことを評価する資格はない。

(B) 聴衆からどう思われようが知ったことではない。

評価アンケートなんて見る必要ないですよね？私の評価軸としては、こうです。「彼らはお金を使いましたか?」それだけで十分なのです

「刺激的でモチベーションをアップさせる1つか2つの重要なアイデア、大事なことを思い出させてくれるリマインダー、起業家やマーケターにとってのヒント」を提供することを目標とする。これをコンセプトとして、412の教えは始まったと言います。

実際、ケネディは厳しいながらも重要で、やる気が出る言葉を投げかけてくれます。

「やりたくない仕事でも、起業家としてやるべきことをやりなさい」

「大成功を収める人はみな、批判など気にしないものです」

「誰かのせいにしたいとき、何か言い訳をしたい時でも、全て自分の責任として受け止めなさい」

これはまるで、つい怠け心がでてしまう生徒に、厳しい先生が、愛ある喝を入れてくれるようなものです。パラパラとページをめくるたびに、背中をバシッと叩かれ、「目を覚ませ。背筋を伸ばせ。もっと頑張るんだ」と言われているような感覚になるでしょう。例えば、、、

富を生み出す人に当てはまる3つのこと

私が知っている個人、あるいはこれまで真剣に研究したことのある個人で、他の人よりもはるかに優れたパフォーマンスを上げ、かつ同業者をはるかに上回る収入と富を生み出している人に当てはまる3つのことを発見しました。

この3つのうち2つは、一般的な空想を覆すものです。

1つ目は、彼らは勉強し続けるということです。熱心に情報を探し、入手し、理解します。2つ目は、他の人たちより数段も多くの仕事をしているということです。85歳のバフェットは、史上最大の取引を行ったばかりです。まだ一所懸命に働いています。

3つ目は、空想を抱かず、空想にふけらず、事実と正確な値を求め、現実的に考え、現実的に行動することです。これは珍しい組み合わせです。意識的に真の包括的なNOBS.(屁理屈なし)の方針に沿って、生きようと努力することは難しく、あまり人気がなく、他人から厳しく、批判的に見られています。しかし、もしあなたが本当に、違う生き方をしたいと願うのではなく、思い通りに生きたいと願うなら、あなたはNOBS.の方針に集中すべきです

では、「決定」→「実行」→「完了」について説明します。

お金があればあるほど、支配力と力があればあるほど、平和であればあるほど、人はやることが多く、より強い決意が必要です。やることを延々と引きずっていくのです。彼らには緊急性が欠けています。私は完了していないことを嫌います。

クレイマー博士を研究していると、考えてから行動するまでの経過時間を最小限に抑えた人が、最も多くのメリットを手にすることができると分かりました。他の人が考え込んでいる間、手をこまねいている間、合意形成している間、完了にまで持っていくのです。

モルツ博士は、「成功とは、直線ではなく、ジグザグに進むこと」、ハルバートは、「動くことは瞑想に勝る」、ハゲタカが登場するアニメでは、「待つのはもういい。何かを殺しに行こう」、リンガーは、「何かが動かない限り、何も起こらない」、アイカーンは「会社の株を買い占め、影響力を行使し、アクションを提案し、要求する」、トランプは、「不動産に相場よりも高い金を払い、その価値を高める」、あるホームセンターのチェーン店ではテレビコマーシャルにて、「より動く」、と言っていました。

より動くべきなのです。新年の抱負が欲しいのであれば、「より動く」にしてください”