労働組合支部長の雇い止め、撤回を求めて病院側を提訴 札幌地裁
医療法人北武会が運営する「美しが丘病院」(札幌市清田区)を不当に解雇されたなどとして、労働組合「札幌地域労組美しが丘病院支部」の佐々木晴見支部長(64)らが15日、同法人と理事長を相手取り、雇い止めの撤回などを求めて札幌地裁に提訴した。北武会は「コメントは差し控えたい」としている。
訴状によると、看護師長だった佐々木さんは、雇用契約の更新時期が迫った8月に「更新は今回限り。満65歳で契約終了」と通知された。佐々木さんは今後も働く意思を示すため、この文言に訂正印を押して再雇用契約書を提出。団体交渉でも雇用継続を求めたところ、9月23日付で雇い止めされたという。原告側は「労組の弱体化を企図した介入だ」と主張している。
佐々木さんら組合員16人は、制服に着替える時間も労働時間にあたるなどとして、同法人に未払い賃金計約4700万円を求める訴訟を起こしている。(上保晃平)
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- 上保晃平
- 北海道報道センター|事件・司法担当
- 専門・関心分野
- 人権、社会保障、障老病異