風俗勤務時代、派遣された部屋に入るとあきらかに薬でキマった客がいて、「やばい」と思った瞬間にクローゼットと風呂場から別の男も出てきてまさに命の危機を感じたことがあったんだけど、あの瞬間私の脳裏によぎったのは、「ここで私が生きる手段は抵抗ではなく、ペコペコして要求を飲むことのみや!」という判断だったのよな。
恐ろしいほど冷静で、その時は平気だった。
一瞬で感情が死んだというか、なんやろう。あれも自分の身を守るための心の働きなんかもしれないけど。
ケツの穴を舐めろやら本番しろやらなんやらさ。そりゃあ屈辱だが、生きるためならやりますよ。変に抵抗して殺されたくなかったし。
ニコニコして「またね」って手もふった。
でもあれをさ、もしも私が訴えていたとして、第三者に「抵抗しなかったってことは、同意してたんですよね。嫌なら拒否できましたよね」とか言われたら、当時の私は気が狂ってたと思うよ。人間そんなに強くないて。
私があの記憶をちゃんと悲しめたのは、つい最近のこと。そういうもんなんよな。