Chapter 23

📘第5部「高度なタスク管理」

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2024.09.11に更新

高度なタスク管理の考え方や手法をいくつか扱います。

特にテキストベースのものを扱います。タスク管理にて扱うタスクとは「言語で書かれたもの」であり、言語で書かれたもの――つまりテキストを上手く扱うことが成功の鍵を握ります。といっても、ここまで見てきたように、通常はシンプルな手段や既存のツールを使えば事足ります。「テキスト」などというコンピュータ寄りの表現を利用者が意識することはあまりありません。そうしなくても済むように手段やツールが整備されているからです。一方で、それらでは満足できないことがあります。

満足できない場合は自製するしかありません。自分の、自分による、自分のためのタスク管理を自分で開発することになるのです。そうはいっても、プログラマーでもなければツールなどつくれませんが、それでもテキストの扱い方を工夫すれば、ある程度のところまではつくれます。本チャプターでは、テキストなるものを上手く飼いならして、自分なりのタスク管理をつくるためのヒントを扱います。さらに後半では、管理の常識を越えた、新たな働き方を実現するための新しいタスク管理も提案します。

なお本チャプターではデジタルを想定しますが、根底の考え方はアナログでも同じため応用は一応可能です。たとえば手帳とペンでタスク管理を運用する人が、自分なりのタスク管理システムをつくりたい場合にも重宝するかもしれません、しかしながら厳しいとは思います。デジタルの利便性が前提となっているからです。本チャプターでもアナログによる実現は想定しません。