2018年に鹿児島県日置市で親族や知人ら5人を殺害したとして、2020年に一審の鹿児島地裁で死刑判決を受けた、岩倉知広被告の控訴審が10月30日、福岡高裁宮崎支部で開かれることが決まりました。
一審判決によりますと、岩倉知広被告は2018年3月31日から1週間の間に、日置市東市来町湯田の祖母の家で、祖母と父親の首を絞めて殺害し、近くの山林に遺体を埋めました。
また、父親らと連絡が取れなくなったとして、安否確認に訪れた伯母とその姉、被告と同じアパートに住む男性を殺害しました。
2020年の一審で弁護側は、岩倉被告は「心神耗弱状態で刑事責任能力が低下していた」としましたが、鹿児島地裁は「被告が患っていた妄想性障害の影響は否定できないが、その程度は極めて軽微」として、岩倉被告に死刑判決を言い渡しました。
この判決を不服とした弁護側は即日控訴していました。
控訴審の初公判は10月30日に福岡高裁宮崎支部で開かれます。