『おむすび』第10回 警察は大変なんだね!
今回は話の流れがウダウダ。ギャル頭(かしら、ギャルの頭、名前覚えきれなくてすまん)が、ナンパされて警察に補導されるところがメインプロットとなると。
ただ、なんで補導までされるのかがわかりにくい。あのチンピラはナンパしていただけに思える。ナンパしながらワンボックスカーに押し込もうとするとか。あるいはギャル頭が売春をしていそうとか、ギャル頭が見るからに幼いとか。ただ、あのギャル頭、未成年にすら見えないんですよね。
主題歌
はじめてじっくりと歌詞を字幕で読みつつ聞いてみた。中身がスカスカだ。ただ、これはアーティストの責任でないと思う。スカスカのドラマコンセプトと脚本を手にして、なんとな〜く仕事をこなしたのでしょう。B'zにもいい迷惑よな。
なぜ、中身がないのか?
再放送中の傑作『カーネーション』から十年以上経過して、NHK大阪はまともなドラマ制作ができないのかとも疑っています。挑戦する気概はあった。『純と愛』なんて失敗したけどがんばりましたよね。
ただ、2014年『マッサン』で悪い味をしめたとみる。あれで大企業に媚を売ればある程度成功を見込めると踏んだと。2015、2016、2017、2018と、大企業礼賛ばかり並んだのは明らかに異常ですよ。2015なんて名作枠+明治維新礼賛路線もできてニコニコだったんでしょう(2015スタッフは新札プロパガンダ大河も続投)。
あいだに2019と2020という良心枠を挟み、2021、2022、2023、そして2024は何に切り替えたかというと、芸能事務所とのタッグ。個人的には過大評価だと痛感している2021は、二代目ヒロインが久々にドラマ復帰ということで、しらじらしいくらい提灯記事が乱れ打ちでしたね。2022は芸能事務所というより、MFJやら空飛ぶ自動車での万博媚びが強いか。で、2023はモロに主演の両親が出しゃばっていて不自然でした。
そして2024は、その弊害が頂点に達した。クマが隠せないほど主演は多忙なのに、無理矢理オファーしたとか。案の定、十分な時間がとれず、迷走していると思えます。事務所経由のネットニュースや世論形成もどうにも不発のようですね。
そして芸能事務所タイアップ路線のもうひとつの要素は「レトロ」です。懐古を刺激する。2021は長いスパンでそれができた。若い頃、2代目ヒロインのでるトレンディドラマを見ていた層への目配せがすごかった。2022はやや例外。2023はモロに昭和レトロ。こういう路線をすれば、若い頃のうんちく語りをしたい層が釣れます。
にしても、2024は平成元年生まれ層のレトロ掘り起こしは弱いんですよ。メイン視聴者層でもないので。今までの勝利セオリーを半歩ずれて踏んだことで、今回は失敗に終わります。今の段階で成功か失敗はわからないって? あのヒロインのクマや、壊れたプロットを見てもそう言えるのであれば、楽観がすぎるのではありませんか?
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