古川寺

(智恵山 古川寺)(ちえいざん ふるかわ寺) 

1.所在地 総社市秦2783番地
2.創 建 不詳
3.本 尊 不動明王
4.宗 派 天台宗本山派 修験道
5.祈 願 国家安泰・五穀豊穣・皇室の安泰
6.概 要
   天正3年(1575年)火災に遭い、古文書等焼失したため詳細は不詳。(備中兵乱
  と時を同じくする)
  現存する古文書等から推測すると、平安時代後期~鎌倉時代前期頃、倉敷市林の
 五流尊瀧院(天台宗派の「修験道」の総本山なおかつ、後鳥羽天皇の第四子冷泉宮頼
 仁親王、第五子桜井宮覚仁親王の御庵室)の末寺であり、開基当時は古川坊と呼ばれ、
 日本古来の山岳信仰と平安初期に唐から伝来した密教が融合して出来た修験道のお寺
 である。
  当時は神仏習合によるものであったため、幕府や地方領主によって保護され、祈祷寺
 として栄え檀家を持たない。また、「備中誌」には、古川寺は中世よりの山伏で、「古来古川坊
 と一山なるべし」と記載されている。寛文7年(1667年)備前領之故還俗して神職と山伏
 に分離した。