そめこ(@ushimimilk)の自殺企図の話。
こちら(
正直自分の内面の澱みっぷりときたら、人様にお見せするのが大変お恥ずかしいのだが、他の人の体験談は聞いてみたいし、ともかくこういうのは種を撒くのが大事だろう。
それに、あまりにもひどいものをぶちまけたらば、「これに比べればマシ」という勇気づけができるかもしれない。「私はこんなじゃない」などと言いたくなる人も現れるかもしれない。そういう期待をしている。
というわけで、「内容ひどいですよ」という予防線は張ったので、遠慮なくいかせていただきます。
吾輩は非定型である。病名はまだない。
最初に自殺を試みたのは14歳の頃だった。
正確にはこの段階ではまだ「希死念慮」の話ではない気がするのだが、ひとつの「自殺企図」の話として書いてみることにする。
14歳で自殺企図。まあ、メンタル豆腐野郎にしては、わりと遅い方じゃないかと思う。いわゆる中2世代だし、妥当なのかもしれないが。
何せ、私の「非定型」は子供として生きる上で、たいへん都合が良かった。ともかく暗記とパズルが大得意で、特に文字とか記号が大好きだった。
集中力も尋常ではなく、塾の教材進度が化け物じみていたあまり表彰されまくっていた。普通のIQテストの成績は140以上あった。
他方で一点集中型ゆえ、興味があるもの以外には何の興味もなく、自己主張らしい自己主張も我儘もひとつも言わなかった。好きなものを、要するに本や教科書を与えていれば何時間でもおとなしく座ってお勉強をし、泣きも喚きもしない「良い子」だったのだ。
それが、そもそもの不幸の始まりだったと思う。
「それだけ」では許されない時代は刻一刻と迫っていたのに、私は自分に社会性が皆無であることすら気付かなかった。気付く必要がなかった。
11歳の時、はじめてそれが訪れた。
当時の私には「突然の嵐」であった。
教師は毎日私を叱ったが、私は何故責められるのか、叱られた時に何をどうすれば良いか、誰に何をどのように訴えるべきなのかすら、わからなかった。
怖くて逃げたのを覚えている。
足を掴んで教室に引き戻されたのを、覚えている。
一度化けの皮が剥がれたら早いもので、問題児代表となった私は学校でも急に孤立してしまった。親も戸惑っていたのかもしれない。
毎日「今日こそ叱られてないでしょうね?」「今日は泣いてないね?」と言われ続けて、はじめて嘘をついた。家に帰りたくなくなるという感情も覚えて、アテもなくそこらへんをうろうろした。
ストレスで幻聴や離人体験を繰り返し、記憶が途切れがちになり、自分の体が自分のものではないような、変な感じがやまなくなった。
その時、たまたま読んでいた本に、リストカットをしている女の子が出てきた。
声にできない気持ちを、自分に残したり、人に伝えるための行為だと書いてあったので、真似をした。
効果はあった気がする。
当時の私は、人の気持ちなんて読み取れなかった。
それまで興味を持ったことすらなかったのだから、当たり前だ。だけど、泣いているのは見ればわかった。自分がリストカットすると人が驚く、人が泣く、というのは私にとってとても重大なことだった。
そのうちに自分を傷つけるのが怖くなくなって、エスカレートしていった。
当時は死にたいだとか、死んだらどうなるということまでは、わかっていなかった気がする。
勉強は頗るできたのだが、他の部分は本当に馬鹿で幼かった。
そんな危うい状態であるとき、とある教師が私に言ったことがある。
「どんな偉大な人間も、死んだとしても木の枝ひとつ揺らがないし、木の葉一枚落ちない」という言葉だった。
衝撃を受けたのを覚えてる。
そして何故か、死んでみよう、と思った。
気温がマイナスになろうかという、雪の降る夜に、靴もはかずにその部屋を飛び出して、手首を切ってみたが死まではゆかず、車道に飛び込んで大変な騒ぎを起こした。
他の生徒が泣きじゃくり、教師が(彼女はどんな顔をしていただろう、見えていなかった、覚えていない、わからない)私の暴挙に対して手当てをしてくれている中で、「なんだ、葉っぱ一枚落ちないって言ったのに、なんでこんなことになったんだ」と思っていた。
帰りがけに、どんなに私が孤立しても仲良くしてくれた友人がノートの切れ端に「あなたが死んだら私は悲しい」と書いて渡してくれた。
何よりも文字が大好きだった私は、そこで唐突に理解した。
「人は悲しいから泣くのか!」もしくは「死とは悲しいということなのか!」というレベルの理解だった。
私の自殺企図はそこでぱったりと止んだ。
幻聴や解離体験も、唐突になくなった。
当時乖離してどこかへいってしまった記憶は、それきり戻ってきてはいないのだが、まあ無理やり思い出さなくても、辛いだけだろうし、そんなもんだろうと思っている。
というわけで、第一の体験談はこんな感じで終わってみる。
以下次号。次は、この話から12年後くらい、わりと最近の話をします。
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