2025年大阪・関西万博で訪日客の増加が見込まれる中、京都府警八幡署などがこのほど、場外舟券売り場のボートピア京都やわた(京都府八幡市八幡)で、テロリスト対策の合同訓練を行った。行政や交通事業者などでつくる「八幡テロ対策ネットワーク」の約30人が参加し、官民の連携強化を確認した。
訓練ではまず、刃物を振り回す不審な男役が現れ、警備員と八幡署員が「ナイフを捨てろ」と叫びながら取り囲み、刺股を使って床に押さえつけた。
拳銃を持った男が客を人質に取る想定では、府警機動隊員が応援に駆け付けた。隙を見て逃げた人質に男が銃口を向けた瞬間、隊員が足を狙って空砲を発砲。倒れたところを確保した。
訓練後は同ネットワークの総会を開き、橋口紀子署長が「海外テロ組織からすれば、(八幡など)外国人住民が多い地域は紛れ込みやすい。官民で懸念を払拭(ふっしょく)し、テロ対策に万全を期したい」と述べた。
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