日本をどう守るのか

「台湾有事」「尖閣有事」をどう見るか 荒谷卓氏と伊藤祐靖氏、特別対談第3弾

伊藤祐靖氏
伊藤祐靖氏

――「台湾有事」が起きればどうなるか

元陸上自衛隊「特殊作戦群」初代群長、荒谷卓氏「中国の台湾侵攻は、まずあり得ません。グローバル経済システムの恩恵で経済大国となった中国にとって、軍事的手段を取る必要はない。むしろデメリットの方が大きい。軍事的にも、台湾を占領するとなれば、相応の戦力を海と空経由で台湾に展開する必要がある。だが、現在の中国が陸上戦力を運べる能力は、どんなに試算しても同時数個大隊がやっとです。そんな貧弱な地上兵力では、やられに行くようなもので考えにくい」

荒谷卓氏
荒谷卓氏

元海上自衛隊「特別警備隊」初代先任小隊長、伊藤祐靖氏「敵前上陸は難しいんですよ。先の大戦の硫黄島でも、米軍は猛烈な空爆と艦砲射撃で上陸作戦に備えたが、最初に上陸した約9000人の米海兵隊は日本軍の一斉射撃で膨大な死傷者を出した。それほど損耗するということです。それだけのメリットが台湾にありますかね…」

荒谷氏「台湾も中国と戦争などしませんよ。事実、台湾では人々の話題にもなっていない。ロシアへの国際批判を見れば、欧州各国との貿易も好調な中国が戦争に踏み切ることも考えられない。『台湾有事』は日本だけで盛り上がっているのです」

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