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ビールの空き缶を模した作品、美術館の関係者が捨てる。本物のゴミと間違えたか

オランダの美術館で、館内に展示されていた作品が一時、捨てられていたことがわかった。エレベーターを点検する作業員が、来館者のゴミと間違えたとみられている。

オランダ・リッセのLAM美術館で、館内に展示されていた作品があやまって捨てられていたことがわかった。

捨てられたのは、ビールの空き缶を模した作品だった。

Twitter: @GuardianAus
実際に展示されていた作品

製作したのは、フランス出身の芸術家アレクサンドル・ラヴェット氏。

作品名は『All The Good Times We Spent Together(=ともに過ごした楽しい時間)』だ。

アクリル絵の具で、ていねいに手描きされた同作品。美術館によれば「製作に多くの時間と労力を要した」という。

同作品は、美術館の床に直接置かれ、2つ並んだ状態で展示されていた。

BBCによれば、エレベーターを点検するスタッフが展示品とは知らずに、捨ててしまったという。来館者が捨てたゴミだと思ったそうだ。

その後、作品が消えていることに気づいた学芸員が、館内のゴミ箱に捨てられているところを発見。間一髪で、作品は回収された。

2つの空き缶は現在、仮設の場所に展示されているという。

同美術館の館長は、このように述べた。

「私たちはアートを通して、来館者に日常的なものを新しい視点で見る体験をしてもらいたい」

「思いがけない場所に作品を展示することで、体験の価値を増幅させ、来館者を飽きさせないようにしているのです」

「今後、空き缶を模した作品の置き場所について、慎重に検討しようと思います」

SNSでは、「なんてこった」「空き缶のゴミにしか見えない」「本来であれば、空き缶は捨てられるものだからね」などの反応が上がっている。

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