三反園衆院議員に告発状 収支報告書に虚偽記載疑い

元鹿児島県知事で無所属の三反園訓衆院議員(65)=鹿児島2区=が貸付金と寄付金を資産報告書などに記載しなかったとして、神戸学院大の上脇博之教授は、政治資金規正法違反(虚偽記入・不記載)容疑で三反園氏ら2人に対する告発状を鹿児島地検に送付した。19日付。

三反園氏が代表を務める資金管理団体「みたぞのさとし後援会三訓会」の令和3年分政治資金収支報告書によると、当初は三反園氏から計1850万円の寄付を受領したと記載。5年になって寄付金は750万円で、残り1100万円は三反園氏からの借入金と訂正した。

告発状によると、三反園氏らが年1千万円までしか個人で寄付できない制限を知らないはずがないと指摘。三反園氏の資産報告書と補充報告書には貸し付けに関する記載はなく、1850万円全額が寄付金だったことは明らかだと主張した。三反園氏と当時の会計責任者が共謀し故意に寄付を受けたと訴えている。

三反園氏の事務所は取材に「事務的なミスで、既に修正している。虚偽記載との指摘は当たらない」と話した。

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