手描きのセル画からデジタル作画の時代になったのと同じように、10年後には間違いなくほぼ全スタジオがAIを活用しながら作画していく未来になると思います。
その時にも、素晴らしい日本のアニメーターの手による日本のアニメ制作会社の作品が、今以上に世界で覇権を握っている未来であればいいなと思っているだけです。
AIが直接労働者の仕事を奪うというのは「今度からAIが描くからアニメーターは解雇ね」となるわけではなく、AIをうまく活用する国や制作会社に、うまく波に乗れなかった国や制作会社が市場競争で負けて、結果的に会社ごと倒産しアニメーターがリストラされる流れになることです。
そうなった時、日本国内にアニメーターを雇える会社がもう残っていなかったら、米国や中国のAI企業に雇われて、AI学習用のための著作権を放棄した絵を延々と描かされるしかないのです。
そうならないためにも、「日本のアニメの技術とセンスを持ち、AIを使いこなす最強アニメーター」が日本の未来のアニメ市場を引っ張っていって欲しいんですよね。
だから、本当はどこぞのAI企業とかが主導するのではなく、集英社・小学館・講談社・角川・アニプレックスとか、そういう版権を持つ企業や多くのアニメ制作会社が協力して、国産のアニメ制作特化AIを作るべきなんです。そして、日本のやり方とツールを世界に輸出していくべきなんです。
おそらく、2年以内には米国か中国からアニメ生成AIがリリースされます。著作権をクリアした画像で学習させたツールが。日本のマンガ原作においても、そっちのツールがアニメ制作の世界的な主流になれば、今までの日本流のアニメ制作はコスト面でも期間の面でも太刀打ちできません。仕事がどんどん奪われます。
今は、これ以上お話しても難しいと思いますが、自分は根っからのアニメファンですので、日本のアニメーターを心から尊敬しています。かつて、コンピュータというだけで全てを毛嫌いしていた世代のように、AIというだけで全てを毛嫌いしないでください。完全な悪(ディープフェイク、特定の作家の絵柄を無断学習させること)だけを憎んでください。AIの進化と普及は、反対しようがしまいが、もう止まりません。パソコンやインターネットやスマホと同じです。どうか、日本のアニメ文化とアニメーターの技術を残すために、AIをうまく活用する道を模索してください。
以上です。失礼しました。