ところで興味深いことに韓国では三途の川という言葉を共有しており、奪衣婆もわりかし認知度が高そうな感じ。
ドラマのキャラにもなったとか。
韓国語の検索スキルが高くないので詳しく調べきれてないのだけれど。
日本の民俗学者とか仏教学者とかはデフォルトで朝鮮半島から文化が伝わってきたことを頑なに無視する傾向にあるのでこういう事を言わないのだけれど、朝鮮半島経由で仏教が日本に伝わった際に三途の川とか奪衣婆とか付け加えられた、と仮説を立てるとすんなりくるかもなー、と。
ちなみのちなみに奈河といえば私の住む神奈川なのだが、これは中国からのいわれではなく上無し川という当て字でそうなったのでは、という説がドミナントらしく。
じゃあわざわざ奈の字はどっから持ってきたのよ、と思いますが、どうもホントに深い意味はなさそうでした。
んで、今まで神奈川って川は帷子川のことかなー、となんとはなしに思ってたんですが。
どうやら調べると関東大震災以降は完全な暗渠になってるそうで。
15号を東神奈川の交差点から上り方面に行くとオートバックスがありますが、そのそのちょうど中間くらいを流れてたようで。
なんでそんなとこの小さな川がわざわざ県名にまで、と思ったら、ペリーから開港を迫られた際に開港を決めたのがそのあたりなんだそうで。
でも東海道で人通りが多いし、ということで「あの横浜村も神奈川だから」と理由をつけて開港の場所を移してしまったと。
当時は寒村だったのでアメリカ側からは当初は不満が出たが、関内あたりを埋め立ててみると大型船も横付けできたりしたので利便性が良かったと。
んで一時期は横浜県にする案もあったらしいけども、なんやかんやで神奈川県になったそうな。
補足
Vetaraṇī Nadī で検索したところひっかかったTipitaka内のテキスト。
ジャータカ。
英訳の物語
https://ancient-buddhist-texts.net/English-Texts/Jataka/544.htm
参考
https://otani.repo.nii.ac.jp/record/11447/files/BS115_07_Y55-88_堀田.pdf
https://www.housen.or.jp/common/pdf/r2_r3_r4_ri_01.pdf
https://dl.ndl.go.jp/view/prepareDownload?itemId=info:ndljp/pid/9603537&contentNo=1
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/2055/16_t13.pdf
https://www.yurindo.co.jp/static/yurin/back/401_1.html
https://archives.pref.kanagawa.jp/www/contents/1556078596951/simple/kiyou704.pdf
https://www.city.yokohama.lg.jp/kanko-bunka/minato/taikan/manabu/rekishi/history0.html
んで死者と生者をわけるバウンダリーとして川というのはポピュラーだったらしく、いろんなところでそういうのがあると。
インドだとVaitaraniという川がポピュラーで、英訳されるときにはギリシア神話のstyxという川に翻訳されてしまうこともあるとか。
ちなみに英雄アキレスは死産続きだった母親がおまじないでこのスティクス川に新生児のアキレスの踵を掴んでジャブジャブしたところとても強靭な青年に育ったが踵だけがジャブジャブされなかったのでそれが元で死んだ、みたいな。
ジークフリート的なシミラリティーがあったんだあーへえー、と。