神栖 釣りしてたベトナム国籍男性4人海に転落 2人行方不明
12日夜、茨城県神栖市の防波堤で釣りをしていたベトナム国籍の男性4人が波にさらわれ、2人は救助されましたが、2人の行方が分からなくなっていて、捜索が行われています。
警察などによりますと、12日午後10時ごろ、神栖市の鹿島港南防波堤で、ベトナム国籍の男性から「釣りをしていたところ友人が流された」と110番通報がありました。
いずれもベトナム国籍の6人が釣りをしていて、このうち4人が波にさらわれて海に転落したということです。
警察や鹿島海上保安署、それに消防が捜索にあたり、午後11時過ぎに防波堤近くの海で龍ケ崎市に住む39歳の男性と、土浦市に住む30歳の男性の2人が救助され、病院に搬送されました。
低体温症の疑いがあるということですが、意識はあり、命に別状はないということです。
一方、このほか2人の男性の行方が分からなくなっていて、周辺の捜索が続けられています。
現場の防波堤は4キロあまりあり、立ち入り禁止になっていますが、釣り人の海難事故が後を絶たず、警察や海上保安署などがたびたび注意を呼びかけている場所です。
海上保安署によりますと、当時、防波堤の外側では高さ3メートルから4メートルの波があったということで、波浪注意報が出されていました。
鹿島港では、午前5時過ぎごろ鹿島地方事務組合の消防艇1艇が捜索を続けていました。
鹿島港の深芝公共埠頭では、消防隊員が陸から沖の様子を双眼鏡で見たり、無線で連絡を取ったりしながら状況を見守っていました。