奥津までやって来たので近くの神社へ。鏡野町羽出の道路沿いに社地。手前に一の鳥居。扁額は「荒川神社」、刻字は「明治二十五年八月吉日」。
潜って左に曲がるとスギやケヤキに囲まれた参道が伸び、手前左に低い舟型手水鉢、途中二の鳥居、20m先に石段。鳥居の刻字は「享保九年■四月吉日」。
7段で上の境内。上ると両脇に灯籠と狛犬。
盤座下から66cmの浪花型の狛犬。横張り耳、ピンポン玉目、縁取りされた唇、かわいい前脚。体毛の彫りは浅い。
尾は7枝の団扇尾。刻字は「天保四癸巳初秋」。
25m先に切妻造平入、入母屋向拝の拝殿。
向拝虹梁上に龍、その上に菊の蟇股。向拝部は改造されていて蟇股彫刻の配置がちょっと変わっています。
本殿は中山造、向唐破風の向拝。
正面の扉脇羽目には昇り龍、降り龍。
身舎4面の上部斗栱間に彫刻があります。正面は鴛鴦、背面は笹。
左側面は波兎、右側面は猪。
本殿裏に春日造変態、唐破風の境内社。少し彫刻が施されています。
向拝柱の木鼻は正面が獅子、側面が獏。向拝虹梁上は龍。その上の破風入りには2頭の獅子。
境内左に脇参道の鳥居、扁額は「岩山神社」。その背後に灯籠と狛犬。
盤座下から56cmの座型。ピンポン玉目でぱっと見は浪花型だが、たぶん浪花型と出雲式の影響を受けた地元石工さん作ではなかろうか。一番の特徴は眉間の第三の目。
正面から見ると石の切り出しのまま形。顔の中央が石の角に来ています。
尾は団扇尾。刻字は「慶應二年寅六月日」。
社叢は豊か。スギ、ヒノキ、イチョウ、モミ、カヤ、ケヤキなど。
- 2020/02/14(金) 23:21:34|
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