期限切れChromebook再生法
最近はChromebookが徐々に市民権を得てきたように思います。しかしChromebookのことを単に「最低限使える安いノートパソコン」程度に考えていると意外な落とし穴にハマることになります。
特にAmazonなどでお買い得品のように扱われているChromebookにはその落とし穴が間近に迫っているものが多いです。
この記事で詳しく説明されていますがChromebookには機種毎に「自動更新ポリシー」つまりサポート期間が定められており、そこまではしっかりサポートされますが、それ以降は自己責任の運用となります。
こう書くと「Windowsのサポート期限と同じでしょう」「きっとWindowsと同じようにサポート延長されるでしょう」などと考えてはいけません。ChromeOSはそのあたりはしっかりしており、そのタイミングで更新は打ち切られます。
自動更新が打ち切れてもすぐに使えなくなるわけではありませんが、新しく発見されたバグや、ウィルスなどには対応されませんから使えば使うほど危険性は増大します。またWindowsと違いChromebookはスタンドアロンで使うことは基本的に考えられていないため、ネット接続がほぼ必須です。「ネットに繋がないから危険はない」が通用しにくい存在です。
ではこの期限切れのChromebookはどうすればいいのでしょうか?
対応策はあります。「OSを入れ替えて使う」のです。
私はAcer C720という2014年7月に発売されたChromebookを所有しています。こちらの自動更新ポリシーは「2019 年 6 月」なので2年前には切れています。私はこれにGallium OSというLinuxを入れることで使い続けられるようにしました(とはいえ、新しいChomebookを買ったのでここのところ使っていませんでしたが)。
ただChromebookに他のOSを入れるのは、ちょっとだけ敷居が高いです。理由は「一度分解する必要がある」ためです。分解と行ってもバラバラにするほどではなく、バックパネルを開いて基盤に触れられる状態にする必要がある程度ですが。
実はChromebookには勝手にChromeOS以外を入れられないように多重のロックが掛けられています。それが「デベロッパーモードにする」「ライトプロテクトスクリューを外す」の2つです。
「デベロッパーモード」にするのはソフトウェア上のロックなので、再起動でモード変更するだけで良いのですが、「ライトプロテクトスクリューを外す」というのは機械的なものなので、ここで分解が必要になるのです。
これをやらないとUSBからのブートはできません。
でも逆に言えば、これを行うだけでUSBブートはできるようになり(※ターミナルからUSBブート許可コマンドを一度だけ入れる必要はある)、SSDにインストールしなくても、USBにインストールしたLinuxなどから利用することができるようになります。
このようにUSBからの起動で別のOSを使うこともできます。
軽くて使いやすいZorin OSとかいい感じです。
この状態のデュアルブートで使うというのもありですね。まぁ、私はChromeOSを消してGallium OSを入れてしまいましたが。
このようにOSの期限が切れても、ハード的に壊れたわけではないので他のOSで動かすということができます。これを狙って安くなったポリシー切れ間近のハードを買うというのも面白いかもしれません。
ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。



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