そういえばベイラムグループでしたね
イグ6を夢見るドーザー「じゃん。みてみて、いぐあす。」
これ見よがしに衣装を見せつけ、こちらにアピールする白いちびすけ。何処でそんなもんを知ってどういう伝手で手に入れたんだかわからん衣装を身に纏った、野良犬の姿がそこにあった。
「……何で大豊娘々なんだ?色々、無理があんだろ野良犬。」
「……。そういえば、むねすかすか、しょっく。」
大豊娘々……昨今のまあまあ平和になったルビコンにおいて、大豊が企業のイメージ戦略で打ち出して来たマスコットキャラクター……ではない。アーキバスもベイラムもマスコットキャラで打ち出して来た所、大豊だけはガール路線で攻めてきた。ナメてんのかあいつら、マスコットだっつってんだろ何でキャンペーンガールなんだよ。
とかどうとか言いつつも、大豊娘々はそのやや過激かつ刺激的な見た目でむさ苦しい傭兵共、特にグループ傘下であるレッドガンのハートを見事にパイルでブチ抜く事に成功しやがった。何だかんだ言って、俺も数枚ブロマイドを買った。
そんな大豊娘々のコスプレ……いやただのチャイナ服着てるだけなんだが、コイツ用に仕立ててあるのかそりゃもう可愛らしくスリットが……スリットの入り方エグくねえか?生足めっちゃ出てんだけど、どうなってやがんだ。てか誰が設計してんだ。
「いぐあす、だーほん……にゃんにゃん?の、ぶろまいどもってる。すきなのかな、って。」
「いやそりゃ、俺達レッドガン……いや俺は正確に言いやあ元レッドガンだが、ベイラムグループ企業だからな大豊は。つかお前ちょくちょく仕事受けてたんだから知ってるはずだろ。その繋がりで貰ってんだよ何枚か。」
思いっきり嘘付いちまった。
【C4-621。イグアスは嘘をついています、現在レッドガンは大豊娘娘に熱狂しており、その比率は94%。イグアスがその6%に含まれる確率は低いと言えるでしょう。オールマインドはあなた達の為にあります。】
クソが!何つう注釈入れてやがんだクソポンコツAIが。ていうか未だにいけしゃあしゃあと俺等に付き纏って何が俺等の為だ、反省してる口実に使ってんじゃねえ。
「……やっぱり。わたし、おむねおっきくない……。いぐあす、わたしのこと……きらい……?」
ほら話がややこしくなる、泣きそうになってんじゃねえかよ!
【……。レイヴン、そこのポンコツAI波形は放って置いて、建設的な提案をします。昔の文化を調べてみた所、胸を揉まれると育つとされているのですが。】
おめーはおめーで何つう提案してやがる!
「あ、あのな野良犬……俺はお前が好きだ。いいな?デカい胸は……ああうん好きだが、それとこれは別で、お前の方がよっぽど好きだからな。分かるか?お前がワームハンバーグとコーラルゼリーがそれぞれ別々で好きみてーなもんだ。」
食事という行為を出来るようになってから判明したのだが、野良犬は大分ゲテモノ食いだった。いや別にワームハンバーグがゲテモノっつう訳ではなく、元解放戦線の連中にとっちゃ日常的なご馳走らしい。
コーラルゼリーは飽く迄ドーザー共のようなナマで作ってる劇物じゃなく、しっかり希釈した代物で、ほんのり酩酊する……注釈入れてて気付いたんだが、これ食わせて悪影響出ねえか?アルコールみたいだぞ症例が。何なら食う度にエアがピーチクパーチク妙にうるせーから止めさせてーんだが。
「……きらいじゃ、ない?……わたし、すき?」
「好きに決まってんだろ、言わせんな恥ずかしい。」
何か、安いツンデレみてえな台詞が出ちまった……。
「このいしょー……ね、らすてぃーがもってきてくれたの。いぐあす、たぶんよろこぶ……って。」
は?んの野郎シレっと人妻に何差し入れてんだよ、ざけんじゃねえ。ぶっ殺すぞありがとう。
【イグアス、注釈のために当時C4-621に送信された音声ログを再生します。】
『やあ、今日もG5とよろしくやっているか。君の良き戦友、V.Ⅳラスティだ。早速だが説明に入ろう。今回用意したのは他でもない、企業同士のイメージ向上戦略でマスコットキャラクターを出し合っている中、一企業のみ抜け駆けしてキャンペーンガール採用という大胆な施策を講じた事により人気爆発した大豊娘々のコスプレ衣装だ。採寸はRaDのシンダー・カーラに預けられていた君の身体データを元にして、そのままRaDにV.Ⅱスネイルのへそくりを奪取して委託した。第二次性徴がまだ訪れていない君なら、丁度いいサイズの筈だ。ルビコンの英雄にしてレッドガンの天使である君ならば、折角だからG5のよしみでその衣装を着て大豊のキャンペーンに出演すれば、良好な集客が見込めるだろう。アーキ坊やにご執心のスネイルがその宣伝効果で狼狽する姿を是非見せてほしい。それと、君達の使い心地についても情報提供があれば以降の贈り物の参考になるので幸いだ。現在私はV.部隊の最新鋭カスタムHC部隊と都合のいい背景を手に入れたV.Ⅰに追われているので、これで失礼する!』
は???俺の野良犬に何やらせようとしてんだ???つうか当然のようにあのクソ役人で遊んでやがる、何やってんだよお前は……。
そもそも何でお前はこっち側の味方してんだよ、元解放戦線のスパイとは言え仮にもまだV.部隊だろうが。んなしょうもねえ理由で押し付けんじゃねえありがとう。ていうか灰かぶりの野郎は止めろや、元の大豊娘娘より過激に仕上げたのお前かよありがとう。あとシレっと最後に下世話な想像しながら次の検討すんじゃねえ。
「どーお?このふく、かわいい?ねね、かわいー?」
手を上げてばんざいして見せたり、ACのブーストキックみてえにくるりと回転して見せたり、子供っぽい無邪気な動きで見せつけてくる。可愛いな野良犬、いや知ってんだよんな事はよ。
とか思っていたんだが、今、見えちまったんだが。何で胸元辺りが暖簾みてえになってんだよ、デザイン違う上にばんざいした時に思いっきり見えちまったんだが。何なら回転した時に紐パンツも見えちまった。眼福だ……。いや何で紐パンツなんだよ、ラスティ、テメェこの野郎!
【C4-621、イグアスの脳細胞にオキシトシンの分泌が見られます。あなたの衣装と振る舞いは確かにイグアスへ効果的である事が証明されました。これからも、オールマインドはあなた達の為にあります。】
人が浸ってる時に何でそうくだらねえ注釈入れやがるんだ?テメェ。お前に関してはエアと違ってこっちにも100%バッチリ聞こえやがるからイラつく事この上ねえ。これなら耳鳴りで一部聞こえねえ方がマシ……いや聞こえねえ方が良いに決まってるじゃねーか、お前何であん時消えなかったんだよ。
【レイヴン、イグアスの反応に性的興奮が含まれているようです。あなたの衣装と今の振る舞いが、普段よりも彼に強く働きかけているのですね。】
お前もお前で余計な告げ口してんじゃねえ!か、勝手に人を興奮してるって……して……。
「ふふ……いぐあす、おっきくなった。……ね、えっち……する?らぶらぶ、する?」
していた。
駄目だ、普通に勃起してやがる。そしてそれは当然バレた。こいつが余計な告げ口さえしなけりゃ……し、しなくてもこれどうせ野良犬から持ちかけられてそうだよなぁ。
初めてのセックスの後、恐怖を乗り越えて快楽の味を知った結果として、野良犬はものの見事にド嵌りした。犯罪臭がするとかどうとか思ってはいたが、完全にアウトだ。こりゃ言い逃れの余地がねえ、傍から見れば俺は幼児にイケナイ事を教え込んで調教したド犯罪者だ、もう五の事笑えねえ……。
いや、調教はそもそも野良犬は何処かのいつかでとっくに仕込まれていて、俺はそっからトラウマを穿り出してポンと後釜についちまっただけだ。それが悪かった。
子供っつうのは楽しいこと、嬉しいことに対して我慢はしねえ免疫もねえ生き物で、こいつは子供そのものな上に感情やら何やらをようやっと取り戻して、水吸うスポンジみてえにそういうもんを見境なく吸い尽くして行く時期だ。何なら俺はほぼ毎日のように吸い尽くされている。野良犬の体力は無尽蔵かよ。
不幸中の幸いは、まあ既にラスティの野郎がネタバラシしたが第二次性徴ギリギリだから初潮も来てねえし、お陰様でナマでヤる事の問題はほぼ無いって事だ。つってもこいつは全部中に出させようとしてくるんだが。
そんな訳で今や俺と野良犬の愛の巣と化したハンガーからはウォルターが気を利かせて……ってのもあるが、コーラル研究の為に引き払い、現在は再興中の技研都市から遠隔で野良犬の依頼の指示やら何やらをしている。正直悪い事した気がする。
「どうせお前もシてえんだろうが野良犬。」
「えへへ♡……らぶらぶえっち、しよ♡」
【メインシステム、性行モード、起動。……レイヴン、今のは忘れてください。】
マジで煩え……。
【イグアス、C4-621の衣装が普段と違う事で雰囲気による性的興奮が認められます。今回の良好な性行為のためには、コスプレ衣装を脱がせない事が重要です。】
お前もお前でもう黙ってろよ、どの道脱がせねえから。
「いぐあす、きょーはね、わたしがしたげるね♡」
脱がせる脱がせない以前に、何なら押し倒されたんだが。
野良犬は既に半ば臨戦態勢の砲身近くに腰掛け、前垂れを少しずらしてから紐パンツに指をかけ、しゅるりと眼の前で脱ぎ捨てる。態々俺を煽るようにやりやがってこの野郎、目論見通りまた興奮したよ雌犬が。
【レイヴン、今の一連の動作にイグアスの男性器により一層の膨張が認められます。このまま攻めましょう。】
最初ん時はあんだけ狼狽してた癖にアドバイサー気取ってんじゃねーよこの可燃性ムッツリ波形が。そうだよ今の動きは股間に悪いんだよクソッタレ。
「んふー。いぐあす、きもちくなろーね♡んっ、ふ……んんっ♡」
既に臨戦態勢なのは野良犬も同じ、というよりは調教が尾を引いていて、縦筋を刺激したり興奮すると、それだけですぐに濡れてくるようになっている。そこに子供特有のユルユルハッピー頭脳が組み合わせられ、戦闘モードまで猛スピードで整う。何でこいつはこんな所でまで仕上がってやがる?
幼い裂け目が熱り立った銃身に擦り付けられ、そこから漏れたぬめりに塗れてゆく。潤滑油なんざ要らないと言わんばかりに、刺激を受ければ受けるほどに二人のモノが触れ合うと、その滑らかさを増してゆき、俺の方はと言えば。
【C4-621、イグアスの完全勃起を確認しました。C4-621も膣分泌液が十分に出ています。リリース計画を実行しても構いませんよ。】
「んぅっ♡……いぐあす、もーかちかち♡ねね、いれていーい?」
ものの見事に完全勃起だ。つうか野良犬、ダメと言っても挿れるだろうが。そんでクソAIは俺等のセックスを勝手にリリース計画って呼ぶんじゃねえ、淫語みてえにすんなよ仮にも俺等が一瞬一枚噛んでた計画の名前を。
「いいぜ、でも無理すんなよ。激しくすんのはもうちっと濡れてからな。」
【……。AM、コーラルリリースをそういう風に用いられると、まるで私達コーラルが人間の繁殖の……そ、その。白濁した液体のように、なってしまうのですが……。】
ほら見ろエアから抗議されてら。んでこんな下世話な話題だけ毎度毎度ハッキリ聞こえんのは何なんだよ、都合悪い耳鳴りだなクソが。
「うん、むり、しないから……ぁっ♡ね、いぐあす……んふっ、あっ♡わたし、もう……こんなにっ♡はいる、よっ♡」
ぴんと勃った竿に腰を浮かせて跨り、ゆっくりと腰を降ろされ、淫らに蕩けた肉があいも変わらず強く締め付けながら受け入れていく。最初の頃は全部入り切らなかった癖に、今やすっかり根本まで受け入れるように身体が馴染んでしまった。
この雌犬は、あの後RaDに依頼して俺のを全部受け入れる為に練習用のディルドを作って貰っていた。何つうモンを依頼して、何つうモンを請け負ってやがんだよマジで。せめて灰かぶりは止めろよ、情操教育とかそういうのに良くねえ……いや、それ言ったら俺が一番良くねえ事してるわ馬鹿野郎。
にしたって、こんなぷにぷにで柔らけえちびっこボディの何処に俺のモンが入り切っちまうんだよ。自惚れではないが、俺のはそんな小さくはない。ヴォルタの野郎と比べちゃ流石に見劣りするが、平均よりは結構上の方だ。なんだが、野良犬のギチギチでちっこい幼穴は貪欲にも俺のを飲み込んで、離さない。
「んっ♡あっ、ふゃっ♡どお、いぐあすっ♡きもちー?」
【C4-621。イグアスの下半身に血流が集中しています。このまま攻め続けてください、男性器の反応も良好です。】
人が折角野良犬に興奮している所に茶々入れるのはやめろ、あと俺と野良犬のプライバシーっつうもんを考えろクソ脳内電波共。ウォルターが浮かばれねえだろうが。
「ぐ……お前本当にキツいな、気持ち良すぎてすぐ持っていかれそうだぜ野良犬。」
「えへへ♡それ、じゃあ……きょうは……ね、んっ♡いーこと、おしえてもらったから……して、あげるっ♡」
おい、誰だ野良犬に何か仕込みやがったの。ラスティか?可燃性脳内電波共か?一体誰の……
「すろーっ♡すろーっ♡くいっく、んっ♡あっ♡くいっく、ぅっ♡」
ねっとりと、深く腰を落としてぐりぐりと動かし、またゆっくりと引き抜いて、肉壁を当て擦るようにしながらゆっくりと降ろし、再び腰をぐりぐりと回転させる。そこから腰を持ち上げて、急に激しく杭打ちのように激しいストロークを繰り返し、繰り返し、踊るように腰を打ち付ける。
柔くて狭く、幼さはあれどあどけなさの無いキツい締め付けが相まって、遅い責めでその快感を身に沁みさせてから、急激に襲いかかる。何だこりゃあ、ヤベェ、誰がこんな事教えやがった!?じょ、冗談じゃ……。
「すろーっ♡」
「う゛っ……」
ダメ押しと言わんばかりの、ねっとりと、竿を削るような深々と艶かしい摩擦に、呆気なく果てた。
「んゃっ♡あ、んふ……っ♡えへへ……いぐあす、いっぱいびゅーって、してる……♡あったかくて、きもちー……♡」
【レイヴン、イグアスの射精を確認しました。作戦は成功です。】
余韻ブチ壊しだよテメェ。
「……随分熟れた動きだったじゃねえか、驚いたぞ野良犬。一体誰にこんな事を?」
【イグアス、今の動きはデータ照合が可能です。アリーナランク8位、ジャンカー・コヨーテスの頭目、"オーネスト"・ブルートゥによるものと思われます。】
「うん……っ♡ぶるーとぅーが、まえ、いってたんだ……すてきなだんすだ、って♡」
人妻に何仕込んでやがんだクソ野郎……ん?ブルートゥ?そいつって確か灰かぶりが蛇蝎の如く嫌っていた筈だろ、しめたもんだ、告げ口してやりゃあ絶対殺しにかかるだろ。ざまあみろ。……良かったには良かったが。
「ねー……いぐあす、まだ……おっきーね。きょーも、"あれ"……やる?」
「やって欲しいの間違いだろ、そいつは。」
強がった。正直俺もまだまだ興奮してるし、ヤりたいのは間違いない。野良犬の事は愛してるし、それに応えねーっつうのは男が廃るだろ、色々。俺はちゃんと、野良犬の事を幸せにしてやるってウォルターに誓ったんだからな。あとエアとミシガンとヴォルタとラスティとカーラとブランチ連中と……今思ったが俺は何でこんな大人数に誓わされてんだ?ウォルターとミシガンとエアまでは分からんでもないが、他の奴等は野良犬の何なんだよ……。
「ん……♡もっといっぱい、らぶらぶえっち……しよーね♡」
差し出された首輪を手にして、再起動だ。
野良犬は、見た目に反してとんでもねえ時間と経験が積み重なっている。その子供のような精神性のままで、考えうる限りの凄惨な背景を山程背負って。その歪んだ経験が、コイツにこれまた致命的なモノを植え付けた。
端的に言えば、"敗北への強烈な意識"だ。当然かつ仕方のない話だが、戦場で負ければ死ぬ。死ぬが、こいつは死んでも死ねない。結果死ぬ時の苦しみと、死んだ結果ばかりが伸し掛かる。
死ねないから、負けられない。だがウォルターの頼れる駒は野良犬だけで、戦力的に頼れる相手というのは他になく、一人で戦うしかなかった。改めて考えりゃ考える程、単独活動の独立傭兵ってのは大変で割に合わねえな。
それで、その経験がどうなるかっつうと……今、俺と一緒になって、俺に庇護されている現状は、何つーか……こいつにとっては頼れる相手もいて、負けてもいい、屈してもいい状態だ。唯一無二と言っていい。
最終的に要約すると、だ。こいつは俺の前、セックスの時限定でマゾだった。猟犬だったからなのか、首輪を付けてもらいたがり、ちょっと激しく、何なら後ろから抑えつけられてキツめに抱き潰されるのが好き、という。
……だいぶ歪んでる。正直この性癖が露呈した時、かなり狼狽した。どうしてこう、こいつの経験はこういう形で出力されちまうのやら。
「いぐあす、いつもみたいに……ひっぱりながら、いっぱいじゅぽじゅぽ、して♡」
歪んでいるが……そんな状況に興奮して、こんな事で優位を取れている事に俺の支配欲と、終ぞ敵わなかった野良犬に対して唯一リードを握れる……物理的にもリードを握れるこの状況が、スッパリと捨てた筈の、燃え残った暗い欲望に火が付いてかなり股間に悪かった。ヤベェよ、何かヤベェ脳内麻薬がキているのが理解出来る程度には、正常な判断が狂う。ドーザー共の気分が理解出来ちまう。
「してくださいご主人様、だろ?加減しねーぞ野良犬。」
「んやっ♡はひっ♡してくらしゃいっ、ごひゅじんっ♡ひゃまっ♡あっ……んぐっ♡ひぁっ♡」
要求があろうがなかろうが、無論ヤるつもりではあるんだが、こういうのはきっちり役作りに入り込んでやると野良犬はもっと興奮するらしい。普段からキッツキツの肉壁が普段以上に締め付けて、ご主人様に甘えてはしたなく涎を垂らし、しとどに結合部を濡らしてゆく。
とろとろのグズグズに蕩けているはずのそこは、滑りが良くなって尚強く咥え込む。欲張りに、甘えん坊にも吸い付いて、正直俺の口だけは威勢が良いが気を抜くとすぐ射精ちまいそうだ。勘弁してくれ。
【レイヴン……その、私はレイヴンの性癖……?というものが、あまり理解できないのですが……。】
【エア、私も同意見です。人間は苦しみから逃れようとするはずなのですが、C4-621は寧ろ、悦んでいるようです。なんだかもうよくわかりません……。】
てめえらマジで黙ってやがれ、茶々入れるだけなら纏めて消えろ。
意識を逸らすようにリードを引いて、腰を掴んでどすどすと乱暴に腰を叩きつける。最初の頃はヤるに憚られるような腰使いだが、今やそれをすんなり受け入れるぐらいこいつの身体は俺に馴染んだし、それで興奮して悦ぶだけの淫らな顔を俺だけに見せてくる。
「んぎゅっ♡や、ふにゃ、はぅっ♡りゃめ、いく、いっちゃうっ♡もうらめっ♡いく、っ~~~!♡」
興奮に身を委ねながらすんなりと一度目の絶頂を迎え、きゅんきゅんと陰茎を締め付ける。来るのが分かってたから気張って耐え……た、耐えた。もうちっとぐらい堪えねえと流石に情けなさ過ぎる。よく耐えた俺……G5は伊達じゃねえぞ。
そのまま責め手を止めず、野良犬がもう一度イけるようにリードを引っ張ってから強引に抱きしめ、激しく腰を打ち据え続ける。
「ひぁっ♡ひゃめっ♡いぐあしゅっ♡しょれ、きもちっ♡よしゅぎっ♡あぐっ♡らめ、いやぁっ♡」
【イグアス、嫌とは言っていますが、C4-621のオキシトシン分泌量は上昇の一途を辿っています。どうやら口だけのようです。】
冷静に分析するんじゃねえよ、なこた知ってんだ。っつうかもう聞いてる余裕ねえよ。ヤベェんだよ、正直今すぐにでも射精そうだ。
【……。人間は、時に口から思ったこととは真逆の言葉が出るのですね。やはり不思議な生態です。】
俺からすりゃてめえらの方がよっぽど不思議生命体だよ馬鹿野郎共、プライバシーポリシーって観念が欠如してんのか。
「顔こっち向けろ野良犬……ッ。」
「ふぇっ♡んむ、んちゅ……ンっ♡ちゅ、ふにゅっ♡ぷぁっ♡いぐあしゅ、もうりゃめ♡また、いっちゃう♡」
後ろから顔を向けさせて、強引に唇を奪いつつ抜き挿しをして、何度も何度も欲しがりな穴を突き穿ってやる。キスをするだけで締め付けはより一層強くなってしまい、いい加減我慢ならねえ。野良犬はキスが大好きで、すぐ悦びやがる。まあキスすんのが好きなのは俺も一緒なんだが。
相変わらず柔らかい舌を吸って、舌で舌を転がして、唾液が交わる。甘い味、ふわっとした良い匂い、甘ったるい声、ぷにっぷにな柔肌に叩きつけられる乾いた音。どれもこれも、俺の脳をまるでコーラルみたいに焼きやがる。何より、こんなちびっこいのに最強のAC乗り、ルビコン最強の野良犬を好き放題していられるのは俺だけ……そう考えると、堪らねえ。こいつをベッドの上だけでも転がせるのは俺だけだ。
……さっきみてえに俺が転がされる事もまあまあ増えてきたんだが、それは今は気にしない事にする。それにもう、限界だ。ラストスパートに激しく幼穴を蹂躙し、上も下も両方の口を塞いでやる。
「うにゅっ♡はぷ、んむ……むぅ♡んんんっ♡ちゅ、れるっ♡ん、む、ッ~~~!♡」
「しっかり……受け止めろッ!」
今まで以上に強い締め付けを振り切りながら、一番奥に穂先を沈めて、ありったけをリリースする。それに応えてか、全身がびくびくと震えながらも離そうとしない。
余すこと無く出し切って、余韻で頭がパーになる。熱を吐き出したというのに、二人して火照った身体と快楽に浮かされて、暫く唇をねちっこく重ねていた。
「ちゅ、ん……むちゅ、んんっ♡……ふぁ……♡ふゃ……っ♡しあわへぇ……♡」
唇を離して、ゆっくりと腰を下げて引き抜く。名残惜しげにひくつく裂け目からは、堰を切ったように子種が溢れ出した。こいつが孕めるってんなら、孕んでも可笑しかない量だ。
嬉しそうに、ふにゃっふにゃで可愛くて、何処か淫蕩な笑顔を此方に向けてくる。
【C4-621の絶頂とリリース計画の達成を確認。検証を終了します、お疲れ様でした。】
「……最悪だよお前、黙ってろクソポンコツAI。」
台無しにしやがった。ざけんな。
さっきまでガッチガチだった恕張は、半萎え程度に萎んでいた。そらそうだ、一発かました後にこんなしょーもねえプライバシーと雰囲気ブチ壊しの茶々入れて来やがるんだからそうもなる。
「ん……っ♡きれーに、したげる……はむ、れるっ♡んむ……ちゅる、じゅるっ♡」
「うおっ……。」
とか油断していた所に、野良犬が不意を打ってお掃除のために萎んだソレを口に咥え込んで、幼く柔らかい舌を這わせて舐め取ってくる。
そんな事をされればどうなるかなんてのは火を見るよりも明らかで。
「ぷぁ……っ♡いぐあす、おっきくなっちゃったね……♡」
「教育のなってねえ雌犬が、待ても無しにそんな事するからだろうが……どうやらもう一度お仕置きが必要みてえだな?」
リードを手繰り、後ろからではなく今度は表向きに引っ繰り返し、押し倒す。
「ひゃんっ♡……ごしゅじん、さま。えっちでいけないめすいぬに……おしおき、してください♡」
あーあ、これじゃあどっちがリードを握ってるやらな。全く。
【この反応は……危険ですレイヴン!イグアス、再起動します!】
そんで本当に黙ってろクソコーラル共。
621:淫乱雌犬。今まで負けていい戦いもなくて一人で戦うばっかりだった結果、ここに来て被虐精神とマゾっ気が開花。実は敗北レイプルートも多々あったために仕込みは抜群だったので、憂いない状況で目覚めさせちゃったイグアスくんのせいです、あーあ。
イグアス:透明だ……気分がいい……。
エア:慣れた。慣れた結果、二人のプライバシーは今まで以上になくなったし、茶々入れは止まらなくなり、主に621が要らん入れ知恵をされるようになった。てめえら纏めて消えろ。
AM:別に破綻をなくす研究を続ける結果、コーラルリリースに次ぐ新しい共存の在り方を見つけられるかもしれないと前向きに考える事にした。反省したので今はイグ野良のポンコツ生活アシスタントと化した。ふざけんじゃねえ、てめえら纏めて消えろ。
ごす:毎晩621の喘ぎ声とか聞かされるのも、そのために席外してカーラに世話になるのも悪かったので技研都市に引っ越した。プレイの内容を知ったらまたHAL826で襲いかかってくる事は想像に難くない。
カーラ:雌犬がどんどん淫乱になる事を全く止めないわるいおとな。
チャティ:RaDのチャティ・スティックだ。
お前やレッドガンの番号付き、V.部隊の第四隊長から妙な依頼ばかりを受けるせいで、近頃はRaDがまるで大人の玩具の商売集団のような扱いを受けつつある。
ボスはこの扱いに爆笑し、ドーザー共は今日も笑ってコーラルをキメている。あまりに爆笑しすぎてボスは肋骨を骨折し、さっき搬送された。笑えない事になった。
要件はそれだけだ、じゃあな。
戦友:二人の性生活が充実する原因をスネイルの胃痛と引き換えに捻出し続ける男。
私は企業だぞ!:↑は???
フロイト:着服野郎をおしおきするという都合のいい背景を手に入れたので意気揚々とラスティに襲いかかっている。
大豊娘々:イグアスも男なのででかい胸は好き。
アーキ坊や・ベイ太郎:なんで「マスコットキャラクター」で行ってんのに大豊だけキャンペーンガールなんですか!?と二社は憤慨した。スネイル閣下はこの後キレた。
ブルートゥ:この後キレたカーラに死ぬほど追いかけ回される事になる。
ワームハンバーグ・コーラルゼリー:ボンヤリしたプーで可食性の保証された食べ物。多分こういうのある、はずだよな……?いやあるでしょ多分。
首輪:猟犬が雌犬になるスイッチ。
気が向いたら書きたいなーと思っていた題材の一つ、大豊娘々コスプレからのラブックスです。
ついでにイグアス君をまた少し曇らせたかっただけです。