岡山大は11日、がん治療に関する論文で捏造が認定された神谷厚範元教授=懲戒解雇=について、日本医療研究開発機構(AMED)から受給した研究費2145万円は不正に当たるとの調査結果を発表した。不正とされた論文を基に研究計画を作成しており、計画の審査に影響を与えた可能性が極めて高いとしている。
元教授は岡山大の調査に対し「もともと論文は不正ではない」と否定しているという。
岡山大によると、不正を認定したのはAMEDの「次世代がん医療創生研究事業」で、令和2年5月に元教授の研究が採択された。論文の不正認定を受け、AMEDから調査を依頼されたという。岡山大はAMEDから返還請求があった場合に応じる姿勢で、元教授に償還請求をする可能性があるとしている。
岡山大は3年、元教授が発表した論文で、100カ所を超える実験データや画像の捏造、改ざんがあったとの調査結果を発表。論文は科学誌「ネイチャーニューロサイエンス」電子版に載った。岡山大は元教授を5年4月、懲戒解雇とした。