2023年4月、がんについての論文の内容をねつ造したとして、岡山大学は学術研究院の教授(当時)を懲戒解雇処分にしましたが、岡山大学は、この元教授の研究が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の研究費の不正受給にあたると認定しました。
不正受給した額は、2145万円にのぼるということです。
岡山大学は、2024年9月26日付けでAMEDに報告したと発表しました。

2023年4月14日付けで懲戒解雇処分となったのは、岡山大学学術研究院医歯薬学域の神谷厚範教授です。

神谷教授が2019年に発表した、自律神経を操作し、がんを抑制する治療法の可能性を示す内容の論文を巡っては、実験に使われたマウスの数が、実際より多く書かれているなどと告発を受け、調査委員会が捏造と判断していました。

大学によりますと、論文では113か所もの捏造が認められていて、そのほとんどが故意によるものであることなどから、2023年当時、役員会で最も重い懲戒解雇処分を決定しました。