「出て行け」と怒鳴る教師について
怒って「出て行け」と怒鳴りつける教師って最近は少なくなったとは思うけど、うちの子が小学生のときにそういう先生がいました。
とにかくよく怒鳴る。怒鳴るから子供が怯える。子供が何か分からなくて困っているときにも怒鳴る。子供が何か失敗したときにはその理由も聞かずに怒鳴る。
この先生がある日、一人の生徒に「出て行け」と怒鳴ったという話を当時、子供から聞きました。
「出て行け」と言われた子供はそのまま教室から出て行きました。すると先生は慌てて追いかけて、再び怒鳴ります。
「出て行っていいわけないだろ!!」
子供は教室に戻され、さらに怒鳴られるわけです。
いや、あなたが「出て行け」って言ったんだよね? 私はこういうの、大嫌いです。言葉に責任を持ってと言いたくなる。そういう言葉を投げかけるなら子供が出ていく想定をして言ってほしい。それをすべて受け止める覚悟がないなら言わないでほしい。そう思います。
「出て行け」→ 出て行く →「出て行くな」
ダブルバインドですよね。どっちにしても怒られる。
この先生、私もたくさん嫌な思いをした覚えがあります。それは確実に暴言と取れる言葉を言われたと子供から報告されたことがあります。一人残されて長時間責められた(指導された?)なかで言われた言葉を一つだけ書くと「お前が友達と遊べなくしてやる」です。教師としてありえない発言です。絶対に頷かないうちの子を頷かせるための言葉でした。頷いてくれないと先生が困る状況だったんです。ご自分の指導に従わせるために言葉がエスカレートしていくタイプの先生でした。
ご本人は熱血指導だと思っていたんだと思いますし、別に子供を嫌いとかではなかったと思います。彼なりの情熱とかはあったのかもしれませんが、子供たちは怯えるばかりです。体罰ももちろんありましたから、それを見ていた子供たちのメンタルダメージは大きかったと思います。忘れ物をするのが怖くて不安で、夜中に起きて翌日の荷物を確認するようなお子さんも出ていたほどです。
私、その先生との別件で朝から泣きながら子供に言ったことがあります。「もう我慢できない、校長に今すぐ電話する!」と。でも小学高学年の子供ってそういうのすごく嫌がるんです。ここが難しいところ。こういう先生って「親に甘えるな」と指導してるし、子供のなかでも親を頼るのはプライドが、というのもあるしで、子供から止められました。
この子供なりのプライドをどう守るか、どこから親が本格的に入るか、加減がすごく難しいです。もっと年齢が低い子供なら親の介入を拒否することはないんだけど、それなりの年齢になってくるとここが一番厄介です。上述した忘れ物を夜中に調べる子も「学校には苦情とか言わないで、もし言ったら明日から学校行かない」と親に言ったためにママさんは行動を起こせないと言っていました。
年齢がもっと上がってからもよく思いましたが、子供が大丈夫なのかの判断って本当に難しい。私から見えている子供の顔と、一人になったときの子供の顔が違う可能性があって、それを見抜けるのかというと自信があるわけではありません。一番の指針は子供の笑顔でしょうか。とにかく明るく笑ってくれている子供を見ると安心します。何よりもそれが一番大事で、私はそれをずっと守りたいです。
なんか真面目な子育て論みたいになっちゃった。
えっと話を戻して、ダブルバインド(二重束縛)って何かと言うと、こういうことです。会社とかでもよくありそうなやつね。
「わからなかったらすぐ聞いて」と言われたにもかかわらず、聞きに行くと「それくらい自分で考えて」と怒られ困惑してしまうといった状況があげられます。どちらを選択しても一方には背くことになってしまうため、受け手側はどう対応していいかわからなくなってしまいます。(引用、人事バンク)
これってほんと周りを混乱させるんだけど、本人は矛盾していることを自分が言ってると気付いてなかったりするんですよね。でもこういう人に限ってその矛盾を指摘すると反省することもなく「屁理屈言うな」とか怒りそうですよね。どうにもならなかったりします。
自分もね、子供にうっかりダブルバインドっぽくなることを言ってしまうこともあるんじゃないかと思います。そのつもりはなくても結果的にそうなっちゃったようなこと。こういう言葉がけを子供に何度もしてしまうと、子供が物事を自分で判断できない子になるとか聞きますからね、気をつけないといけないなと思います。
今日もみんな元気でね。
お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨
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