米仏、レバノン軍の強化求める 平和維持に「役割果たすべき」

米仏、レバノン軍の強化求める 平和維持に「役割果たすべき」
 10月10日、米仏は、レバノンとイスラエルの国境の平和維持を目的とした国連安保理決議の実施には、レバノン正規軍の強化が不可欠との見方を示した。写真は米国のウッド国連次席大使。米ニューヨーク州で5月撮影(2024 ロイター/Eduardo Munoz)
[国連 10日 ロイター] - 米仏は10日、レバノンとイスラエルの国境の平和維持を目的とした国連安保理決議の実施には、レバノン正規軍の強化が不可欠との見方を示した。
米国のウッド国連次席大使は安保理の会合で、国際社会はレバノンの国家機関強化に取り組む必要があると指摘。「危機の解決策は弱体化したレバノンではなく、レバノン軍に代表される正規の治安部隊に守られた、真の主権を持つ強いレバノンだ」と述べた。
2006年に採択された安保理決議は国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に対し、レバノン南部国境地帯に同国軍以外の武器や武装勢力が入らないようにするレバノン軍の活動を支援する任務を課している。
フランスのドリビエール国連大使はレバノンの親イラン武装組織ヒズボラとイスラエルの戦闘について、即時停戦が必要だとし、米仏が先月示した21日間の停戦案はなお有効だと述べた。
また、フランスが24日に開催予定のレバノン危機に関する国際会議はレバノンの主権を保障することが目標の一つだとした。
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会合後には「レバノンの機関、特にレバノン軍への支援強化が必要だ」とし、「レバノン軍が南部で役割を果たす必要がある。適切な装備と訓練が必要だ」と記者団に語った。

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