経済困窮世帯中学生 塾などの電子クーポン配布へ 鎌倉市など

経済的に困窮する世帯の中学生にさまざまな体験の場を提供しようと、神奈川県鎌倉市などは、塾や習い事で使用できる電子クーポンを配る取り組みを来月から始めることになりました。

これは経済的に困窮する世帯の教育格差を解消しようと、鎌倉市と公益社団法人「チャンス・フォー・チルドレン」、大手金融グループの「三井住友フィナンシャルグループ」が協定を結んで行うものです。
生活保護費などを受給している、鎌倉市に住む世帯の中学生およそ500人が対象で、申請すれば塾や習い事などに使える1人あたり5万円分の電子クーポンが配られます。
来月1日から来年3月末まで利用することができます。
申請はインターネットで受け付け、1次締め切りは今月15日です。
取り組みの財源には民間の資金があてられ、市は学習塾や音楽教室など、クーポンを利用できる事業者を広く募集しています。
また、来年度は小学4年生から中学生までに対象を広げ、小学生1人あたり8万円分、中学生1人あたり10万円分を配る予定です。
鎌倉市の松尾崇市長は「さまざまな体験によって未来により希望を持てたり、選択肢が増えたりする環境をみなさんと一緒に作っていきたい」と話していました。

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