七支刀に天燈鬼…「超 国宝」展、概要を発表 竜首水瓶も「里帰り」
編集委員・中村俊介 今井邦彦
[PR]
奈良国立博物館は9日、来春開催する開館130年記念特別展「超 国宝―祈りのかがやき―」(朝日新聞社など主催)の概要を発表した。同館初の本格的な国宝展で、日本を代表する仏教美術の白眉(はくび)が一堂に集う。
優美な奈良・中宮寺の菩薩半跏(ぼさつはんか)像や法隆寺の観音菩薩立像(りゅうぞう)(百済観音)をはじめ、ユニークな造形で知られる天燈鬼(てんとうき)立像・龍燈鬼立像(興福寺)、運慶初期の作とされる大日如来坐(ざ)像(円成寺)など国宝約110件、重要文化財約20件を含む約140件を7章に分けて展示。古代朝鮮半島との外交を象徴する七支刀(石上(いそのかみ)神宮)も人気を呼びそうだ。
井上洋一館長は「奈良博ならではの仏教・神道に特化した展覧会。奈良博130年の歩みと、その存在意義を再確認したい」と呼びかける。
会期は来年4月19日~6月15日(展示替えあり)。京都国立博物館の「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」展と同日程で開催する。(編集委員・中村俊介)
館長が考える「超 国宝」とは
出陳が発表された国宝は「天…
この記事を書いた人
- 中村俊介
- 編集委員|文化財・世界遺産担当
- 専門・関心分野
- 考古学、歴史、文化財、世界遺産
- 今井邦彦
- 専門記者|歴史・文化財
- 専門・関心分野
- 歴史、考古学、文化財、サブカルチャー