表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
くまクマ熊ベアー  作者: くまなの
クマさん、新しい依頼を受ける
854/854

830 クマとの遭遇 リディア編 その2

「……」

「リディア、起きてくれ」


 体が揺れる。


「どうしたの?」


 目を開けると、片手でわたしの体を揺らし、もう片方の手で剣を握っている兄さんがいる。

 少し、明るい。

 朝みたいだ。


「ウルフに囲まれている」


 兄さんの言葉で、目が一気に覚める。

 周りを見ると、ウルフに囲まれていた。

 わたしはゆっくりと立ち上がる。

 ウルフの数は5匹。


「ごめん、わたしが気付かなかったから」


 いつもなら音で目が覚めるのに、深く寝てしまったみたいで、気付かなかった。

 この森に入って、ゆっくり休めていない。

 巨大スネイクのせいで、疲労は自分たちが思っている以上に溜まっていたみたいだ。

 でも、襲われる前に兄さんが気付いてくれて、よかった。

 兄さんは剣を構え、わたしは弓を構える。

 どうする。

 目の前には5匹、さらに森の奥にもいる。

 その数は5、6、もっといる?

 数が多くて聞き取れない。

 まずは、目の前のウルフを倒し、少しでも数を減らす。

 わたしは矢を放つ。

 矢はウルフの体に刺さり、動きを止める。

 その矢を切っ掛けに、他のウルフが襲いかかってくる。

 数が多い

 考える時間はない。目に入るウルフに向けて矢を放つ。

 兄さんはわたしにウルフが近づかないように上手に立ち回る。

 わたしの矢がウルフに当たる。

 今は一匹でも多く、数を減らすことを考える。


「兄さん、右!」


 わたしの言葉に反応して、兄さんは右から襲ってくるウルフの対処をする。

 わたしは正面に向かって矢を放つ。

 目の前のウルフに気を取られて音に気付くのが遅くなった。

 大きな這いずる音が聞こえてくる。


「兄さん、巨大スネイクが近づいてくる!」

「どっちから来る!」

「兄さんの右側!」


 兄さんの後ろから、分かるように叫ぶ。

 どうすればいい。

 逃げ出せば、ウルフに背中を見せることになる。

 なにより、ウルフから走って逃げることはできない。


「リディア、逃げろ。母さんとエストのことは頼んだぞ」


 兄さんは叫びながらウルフに向かって、走り出す。

 すぐに、わたしを逃すためだと理解する。

 いつも、「なにかあったら、俺が囮になるから逃げろ」と言うのが兄さんの口癖だった。

 わたしは「見捨てて逃げるから大丈夫だよ」と笑いながら言っていた。

 でも、今はそんなことを言うことはできない。

 弓を強く握りしめる。

 考える時間がない。

 今、走り出さないと、2人とも死ぬことになる。

 ……兄さん

 走り出そうとした瞬間、森が騒がしくなる。

 その理由はすぐに分かった。

 巨大スネイクの移動速度が上がった。


「兄さん!」


 わたしが叫ぶと同時に、近くの木が倒れ、巨大スネイクが現れる。

 現れたと同時にウルフが食われた。

 いきなりのことで、わたしの動きが止まる。

 逃げないと、心では分かっているのに足が動かない。


「リディア!」


 兄さんの声で我に返る。

 巨大スネイクはウルフを飲み込む。

 次の獲物を探すように周りを見ている。

 なのに、どうして、まだ這いずる音が聞こえるの?

 音はどんどん大きくなる。


「兄さん、もう一体来る!」


 わたしの言葉と同時に、もう一体の頭が現れる。

 ウルフが逃げる。

 だけど、現れた巨大スネイクの口から液体が飛び出す。

 ウルフの体に紫色の液体がかかる。

 すぐに、毒と分かった。

 毒がかかったウルフは動きが鈍くなり、倒れる。

 他のウルフも逃げ出す。

 それを追うように、巨大スネイクが動く。

 幸運なのか、わたしたちに目が向かっていない。

 動き回るウルフに向かっている。

 巨大スネイクが動き、ウルフを追いかけるように動き出す。

 尻尾だと思っていた場所に頭があった。

 その頭にある目が、わたしたちを見ると毒の液体を吐き出してくる。

 運良く、毒の液体は外れる。

 さらに、毒を吐こうとするが、もう1つの頭が邪魔をする。

 ウルフを追って、引っ張った。そのために、毒はあらぬ方向へ吐き出される。


「逃げるぞ!」


 兄さんの声で、我に返り、走り出す。

 お互いの頭が邪魔をしている今が、逃げ出すチャンス。

 わたしと兄さんは走る。

 とにかく走る。

 後ろでは、混乱しているような動きの音がする。

 わたしたちは走る。

 少しでも巨大スネイクから離れる。

 巨大スネイクに追いかけられたら逃げられない。

 自分の走る音、吐く息、心音がうるさくて、周囲の音は聞こえない。

 お願い。周囲の音を聞かせて。

 わたしの願いは届かない。

 わたしの吐く息と心音は止まらない。


 わたしと兄さんは走り続け、洞窟の入り口まで戻って来ることができた。

 もう、走れない。

 わたしの息を吐く音が周囲の音を遮る。

 心音もうるさい。


「逃げられたのか」

「兄さん、あれはなんなのよ」

「1つの体に頭が2つあったな」


 信じられないけど、頭が2つあった。

 巨大スネイクだけでも厄介なのに、あんな魔物がいたらベルトラ草の採取ができない。


「……諦めるしかないか」


 兄さんの言葉に反論はできなかった。

 ベルトラ草の採取に行きたいのは、兄さんもわたしと同じ気持ちのはずだ。

 でも、あんな魔物が近くにいたら、採取に行くことはできない。

 今回助かったのは運がよかっただけだ。

 ウルフと戦っているときに巨大スネイクが現れ、ウルフを餌と認識してくれたからだ。

 こんな奇跡は二度と起こらない。

 起こると思えば、命がいくつあっても足らない。

 まだ、考えが決まっていないのに、聞きたくない音が聞こえてくる。


「兄さん、巨大スネイクが近づいている」

「洞窟の中に入るぞ」


 兄さんは腰にあったランタンに灯りをつける。

 逃げるしかない。

 兄さんは洞窟の中へ入ると駆け出す。

 わたしは兄さんの灯りを目印にして走る。

 後ろからは這いずる音が止まらない。


「兄さん、洞窟の中に入ってきた」

「止まるな。走れ」


 わたしと兄さんは走る。

 走ってばかりで、足の疲労が限界にきている。

 休みたいけど、休めない。

 お願いだから、追ってこないで。

 わたしの願いは通じず。

 這いずる音は止まらない。

 洞窟は中に入れば入るほど、広くなる。

 もしかすると、巨大スネイクの巣だったのかもしれない。

 巨大スネイクは追いかけてくる。

 苦しい。

 朦朧としてくる。

 お願いだから、追いかけてこないで。

 苦しくて、もうダメかと思っていたら、遠くで灯りが見えた。

 こんなところに明かり?

 出口は、まだ遠いはず。

 人がいる。ここにいるなら、冒険者かもしれない。

 わたしたちのせいで、巻き込んでしまう。

 兄さんも気づいたようで逃げるように叫ぶ。

 灯りに近づいてくると、人がクマに乗っていた。

 前にクマ、後ろは巨大なスネイク。

 逃げ道はない。

 もう、考えるのも諦めようとしたとき、前から女の子の声で「走って!」と声がした。

 兄さんも、巨大スネイクより、クマのほうがマシだと言って、クマに目がけて走る。

 考えている時間はない。

 わたしも走る。

 息が苦しく、もう走れないと思っていると、わたしの横を黒い物体が駆け抜けていく。

 後ろで、戦う音がし始める。

 わたしは走るのをやめ、後ろを振り返る。

 そこには、黒い格好した女の子が、巨大スネイクと戦っていた。

 信じられない光景が目の前に広がる。

 あんな巨大スネイクと戦えるなんて。

 黒い格好した女の子は凄い速さで動く。

 そして、巨大スネイクに食われたかと思ったら、巨大スネイクの口が破壊されていた。

 巨大スネイクが倒れると、その巨大スネイクの口から岩らしきものがあった。

 倒したの?

 いや、頭は1つじゃない。

 あの巨大スネイクは双頭だ。

 そう思ったとき、巨大スネイクの尻尾あたりが動いている。

 わたしが声を出そうとしたとき、兄さんが叫ぶ。


「まだ、生きてるぞ!」


 巨大なスネイクの尻尾にある頭が動く。

 やっぱり、生きていた。

 毒を吐くことを叫ぶ。

 こんな、洞窟で毒を吐かれたら、大変なことになる。

 女の子は毒に対応できないのか、苦戦する。

 弓で援護をする?

 いや、女の子に当たったら大変だ。

 女の子はわたしたちのせいで一人で戦っているのに、なにもできない。

 わたしたちが巨大スネイクを押しつけたようなものだ。

 冒険者として、やってはいけないこと。

 どうすることもできず、見ていると。

 クマと一緒にいた小さい女の子がクマに話しかけている。

 クマに何かを渡し、クマは受け取ると、巨大スネイクに向けて投げた。

 信じられない光景だった。

 クマが物を投げた。

 その投げた物は真っ直ぐに巨大スネイクの頭に飛んでいき、ぶつかる。

 割れた?

 投げたのは瓶?

 巨大スネイクが暴れ出し、口を大きく開く。

 そのあとの光景は、先ほどの巨大スネイクの頭と同様に口の中に岩が現れ、口が破壊されて、倒れた。


「……兄さん、あの子が倒したんだよね」

「ああ」


 もうダメかと思ったら、女の子2人がクマと現れ、巨大スネイクを倒してしまった。

 こんなこと、誰に言っても信じてもらえない。


「兄さん、お礼を」

「そうだな」


 わたしたちは女の子たちに近づき、お礼を言う。

 近づくと黒い正体は、可愛らしいクマの格好だった。

 そのことを尋ねると、小さい女の子が「その子はクマ好きなのよ。だから、格好については、気にしないであげて」と言われた。

 なので、これ以上クマについては尋ねることはやめた。

 クマの格好した女の子の名前はユナ、小さい女の子はマーネと名乗った。

 小さい女の子だと思ったマーネは、ハーフエルフでわたしたちの両親より年齢が高いと言われて驚いた。

 年上を知ったからには呼び捨てもできないので、マーネさんと呼ぶことにした。

 小さい子供に「さん」付けは違和感だけど、命の恩人だ。

 わたしたちはお互いの状況を話す。

 ユナは冒険者で、マーネさんは王都の魔法省で働いてると教えてくれる。

 クマが巨大スネイクに投げた液体が入った瓶は、スネイクが嫌う液体だと教えてくれる。

 魔法省で働いていると知った兄さんは薬師の知り合いがいるか尋ねる。

 兄さんが考えていることは、すぐに理解した。

 でも、マーネさんは王都の魔法省で働く人だ。あの薬師とも関わりがあるかもしれない。


「このままじゃ、いいように扱われるだけだ。それに妹だって」


 分かっている。

 でも……。

 わたしと兄さんが話し合っていると、マーネさんが叫ぶ。


「ああ、もう、はっきり言いなさい。あなたたち、わたしに言いたいことがあるんでしょう!」


 わたしと兄さんは頷いて、決める。

 マーネさんに取り引きを持ちかける。

 兄さんは、採取した薬草を適正価格で買い取ってほしいこと、薬師を紹介してほしいこと、頼まれれば薬草を採取してくることなど、口早に言う。

 マーネさんに詳しく説明をしなさいと怒られる。

 わたしと兄さんは妹が病気のこと、薬師に逆らえないことを話す。

 マーネさんは薬にも詳しく、マーネさんが薬を作ってくれることになった。

 しかも、適正価格で薬草を買い取ってくれる約束もしてくれた。

 あとはベルトラ草を採取して、マーネさんに渡せば薬を作ってくれる。

 でも、そのベルトラ草を採取しに行くには、ウルフの群れが邪魔をしている。いないかもしれないけど、いるかもしれない。

 巨大スネイクを倒す2人がいれば、魔物も大丈夫ではと思ってしまう。

 一緒に行きたい気持ちと、薬草の群生地を知られて、奪われるかもしれない気持ちで揺らぐ。

 相手は王都の魔法省で働く人だ。

 もし、採取するなと命令されたら、逆らうことはできない。

 国とはそう言うものだ。

 兄さんは、わたしたちだけで採取に向かうことを言うけど、巨大スネイクなどの魔物が現れたら、どうするか尋ねられる。

 現れたら、逃げることしかできない。

 今回は、彼女たちがいたから、助かっただけだ。

 いなかったら、死んでいた。

 しかも、彼女たちは、ここまで採取しながら二日で来ていると言う。

 その言葉だけで、彼女たちの実力が分かる。

 兄さんも分かったようで、頼み込む。

 でも、わたしたちを連れて行くかどうかは、マーネさんの護衛であるユナちゃんが決めることになった。

 ユナちゃんの返答は、薬草の生息地を教えてほしいだった。

 それは、わたしたちにとって、命綱。

 もし、彼女たちに騙されたら。

 わたしたちの気持ちを察したのか、目的の薬草を採取したら、この森に来ることはないと言う。

 もし、欲しい薬草があれば、わたしたちに頼むと言ってくれる。

 彼女たちに救われた命だ。わたしたちは、ユナちゃんの条件を呑むことにした。


チートばかり書いていると、普通の一般冒険者を書くのは難しいですね。

そんなわけで、ユナに救われたリディアでした。


※10/4にくまクマ熊ベアー文庫版11巻が発売しました。

※投稿日は4日ごとにさせていただきます。

休みをいただく場合はあとがきに、急遽、投稿ができない場合は活動報告やX(旧Twitter)で連絡させていただきます。


【くまクマ熊ベアー発売予定】

書籍20.5巻 2024年5月2日発売しました。(次巻、21巻予定、作業中)

コミカライズ12巻 2024年8月3日に発売しました。(次巻、13巻発売日未定)

コミカライズ外伝 2巻 2024年3月5日発売しました。(次巻、3巻発売日未定)

文庫版11巻 2024年10月4日発売しました。(表紙のユナとシュリのBIGアクリルスタンドプレゼントキャンペーン応募締め切り2025年1月20日、抽選で20名様にプレゼント)(次巻、12巻発売日未定)


※誤字を報告をしてくださっている皆様、いつも、ありがとうございます。

 一部の漢字の修正については、書籍に合わせさせていただいていますので、修正していないところがありますが、ご了承ください。

ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いいねをするにはログインしてください。
ポイントを入れて作者を応援しましょう!
評価をするにはログインしてください。
感想を書く場合はログインしてください。
イチオシレビューを書く場合はログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
作品の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。

この作品をブックマークに登録している人はこんな作品も読んでいます

働き過ぎて気付けばトラックにひかれてしまう主人公、伊中雄二。 「あー、こんなに働くんじゃなかった。次はのんびり田舎で暮らすんだ……」そんな雄二の願いが通じたのか//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全586エピソード)
32843 user
最終掲載日:2024/09/30 12:00

●KADOKAWA/エンターブレイン様より書籍化されました。  異世界のんびり農家【書籍十七巻 2024/06/28 発売予定!】 ●コミックウォーカー様、ド//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全876エピソード)
38668 user
最終掲載日:2024/09/04 11:39

【web版と書籍版は途中からストーリーが分岐します】  2023年10月4日アニメ2期放送開始!  3DアニメーションRPG『陰の実力者になりたくて!マスタ//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全206エピソード)
30032 user
最終掲載日:2022/11/26 22:28

2020.3.8 web版完結しました! ◆カドカワBOOKSより、書籍版30巻+EX2巻+特装巻、コミカライズ版17巻+EX巻+デスマ幸腹曲2巻+アンソロジー//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全731エピソード)
38926 user
最終掲載日:2024/09/15 18:00

クラスごと異世界に召喚され、他のクラスメイトがチートなスペックと“天職”を有する中、一人平凡を地で行く主人公南雲ハジメ。彼の“天職”は“錬成師”、言い換えればた//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全510エピソード)
38521 user
最終掲載日:2024/09/28 18:00

 VRRPG『ソード・アンド・ソーサリス』をプレイしていた大迫聡は、そのゲーム内に封印されていた邪神を倒してしまい、呪詛を受けて死亡する。  そんな彼が目覚めた//

ローファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全276エピソード)
32054 user
最終掲載日:2024/09/29 12:00

【書籍化・コミカライズ】 マッグガーデン様より、書籍化・コミカライズが決定。コミカライズは2024/9/6からマグコミにて連載開始。 【あらすじ】  放課後の//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全342エピソード)
29603 user
最終掲載日:2024/10/01 12:00

★アニメ化決定★ 2023年春放映予定 詳しくは公式をご確認ください。 ◆◇ノベルス6巻 & コミック、外伝、アンソロジー 発売中です◇◆ 通り魔から幼馴染//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全234エピソード)
33247 user
最終掲載日:2023/02/01 07:00

平凡な若手商社員である一宮信吾二十五歳は、明日も仕事だと思いながらベッドに入る。だが、目が覚めるとそこは自宅マンションの寝室ではなくて……。僻地に領地を持つ貧乏//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
完結済(全206エピソード)
35134 user
最終掲載日:2020/11/15 00:08

 事故で家族を失った18歳の少女、山野光波(やまのみつは)は、ある日崖から転落し中世~近世ヨーロッパ程度の文明レベルである異世界へと転移した。  そして狼との死//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全439エピソード)
27346 user
最終掲載日:2024/10/09 00:00

地球の運命神と異世界ガルダルディアの主神が、ある日、賭け事をした。 運命神は賭けに負け、十の凡庸な魂を見繕い、異世界ガルダルディアの主神へ渡した。 その凡庸な魂//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
完結済(全417エピソード)
30380 user
最終掲載日:2023/07/13 20:00

気付いたら異世界でした。そして剣になっていました……って、なんでだよ! 目覚めた場所は、魔獣ひしめく大平原。装備してくれる相手(できれば女性。イケメン勇者はお断//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全1322エピソード)
30930 user
最終掲載日:2024/06/27 08:00

勇者と魔王が争い続ける世界。勇者と魔王の壮絶な魔法は、世界を超えてとある高校の教室で爆発してしまう。その爆発で死んでしまった生徒たちは、異世界で転生することにな//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
完結済(全600エピソード)
43693 user
最終掲載日:2022/01/28 00:00

二十代のOL、小鳥遊 聖は【聖女召喚の儀】により異世界に召喚された。 だがしかし、彼女は【聖女】とは認識されなかった。 召喚された部屋に現れた第一王子は、聖と一//

異世界〔恋愛〕
連載(全194エピソード)
31267 user
最終掲載日:2024/04/29 08:04

山田健一は35歳のサラリーマンだ。やり込み好きで普段からゲームに熱中していたが、昨今のヌルゲー仕様の時代の流れに嘆いた。 そんな中、『やり込み好きのあなたへ』と//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全701エピソード)
27057 user
最終掲載日:2024/10/06 08:47

アスカム子爵家長女、アデル・フォン・アスカムは、10歳になったある日、強烈な頭痛と共に全てを思い出した。  自分が以前、栗原海里(くりはらみさと)という名の18//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全671エピソード)
42407 user
最終掲載日:2024/10/08 00:00

東北の田舎町に住んでいた佐伯玲二は夏休み中に事故によりその命を散らす。……だが、気が付くと白い世界に存在しており、目の前には得体の知れない光球が。その光球は異世//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全3865エピソード)
28444 user
最終掲載日:2024/03/15 18:00

【書籍化、コミカライズ】 貴族の子として生まれたヴァンは2歳になった時、不意に自分が転生者であることを思い出した。 様々な部分で幼児とは思えない行動を見せ、一時//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全294エピソード)
27523 user
最終掲載日:2024/10/05 19:00

本条楓は、友人である白峯理沙に誘われてVRMMOをプレイすることになる。 ゲームは嫌いでは無いけれど痛いのはちょっと…いや、かなり、かなーり大嫌い。 えっ…防御//

VRゲーム〔SF〕
連載(全546エピソード)
35968 user
最終掲載日:2024/08/07 17:55

 本が好きで、司書資格を取り、大学図書館への就職が決まっていたのに、大学卒業直後に死んでしまった麗乃。転生したのは、識字率が低くて本が少ない世界の兵士の娘。いく//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
完結済(全677エピソード)
31553 user
最終掲載日:2017/03/12 12:18

突然路上で通り魔に刺されて死んでしまった、37歳のナイスガイ。意識が戻って自分の身体を確かめたら、スライムになっていた! え?…え?何でスライムなんだよ!!!な//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
完結済(全304エピソード)
46723 user
最終掲載日:2020/07/04 00:00

仮想空間に構築された世界の一つ。鑑(かがみ)は、その世界で九賢者という術士の最高位に座していた。 ある日、徹夜の疲れから仮想空間の中で眠ってしまう。そして目を覚//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全595エピソード)
29101 user
最終掲載日:2024/10/07 12:00

●TVアニメ、シーズン1、2ともに配信中です! ●シリーズ累計470万部突破! ●書籍1~15巻、ホビージャパン様のHJノベルスより発売中です。 ●コミカライズ//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全347エピソード)
37744 user
最終掲載日:2024/09/10 16:00

★㊗アニメ2期決定!★ ❖❖❖オーバーラップノベルス様より書籍14巻まで発売中! 本編コミックは9巻まで、外伝コミック「スイの大冒険」は7巻まで発売中です!❖❖//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全653エピソード)
48222 user
最終掲載日:2024/10/07 01:09

薬草を取りに出かけたら、後宮の女官狩りに遭いました。 花街で薬師をやっていた猫猫は、そんなわけで雅なる場所で下女などやっている。現状に不満を抱きつつも、奉公が//

推理〔文芸〕
連載(全363エピソード)
29036 user
最終掲載日:2024/02/01 02:45

 あらゆる魔法を極め、幾度も人類を災禍から救い、世界中から『賢者』と呼ばれる老人に拾われた、前世の記憶を持つ少年シン。  世俗を離れ隠居生活を送っていた賢者に孫//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
連載(全311エピソード)
30450 user
最終掲載日:2022/11/18 23:55

応援ありがとうございます! おかげさまでアニメとなりました。 「すまない、ダリヤ。婚約を破棄させてほしい」 結婚前日、目の前の婚約者はそう言った。 前世は会社の//

異世界〔恋愛〕
連載(全514エピソード)
27804 user
最終掲載日:2024/10/05 20:00

34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートは、ある日家を追い出され、人生を後悔している間にトラックに轢かれて死んでしまう。目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうや//

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
完結済(全286エピソード)
33779 user
最終掲載日:2015/04/03 23:00
↑ページトップへ