私がラジオの仕事を始めて、最初に一緒にお酒を飲んだのが東尾。同い年ということもあり、大阪でのデーゲーム終了後に誘われた。これも同い年の喜劇役者、3代目博多淡海が経営するスナック「多恋人(タレント)」という店。カウンターに並んで座ったとき、胸板の厚さに驚いた。ユニホーム姿の時には気づかなかったが、ピッタリとした私服だったので強調されていたのだ。
巷間、酒豪と評判だったので、その飲みっぷりに興味を持った。まず1杯目。ウイスキーの水割りを、ガーッ、ガーッ、ガーッと3口で飲み干した。普通の大きさのタンブラーなのに。昼間練習で汗をかいたので水分の補給も大事だが、3口でいってしまうとは、さすがというしかない。東尾が3-4杯グラスを空け、私がやっと1杯というペースだった。
キャンプ宿舎での夕食時に禁酒を厳命していた広岡達朗監督時代、食が進まない東尾がひそかにやかんにビールを入れ、湯飲み茶碗で飲んでいたことは既に触れた。お酒が大好きなのだ。