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電車内で「大声で通話する」中年男性にイライラ…若者が下車直前に放った“言葉”に心の中で拍手

下車する直前、通話男性を一喝した若者

一喝する若者 それはほかの乗客も同じだったようで注意や抗議する者はいなかったが、通話男性から離れた席や別の車両に移動する者も。ところが、4つ目の停車駅に到着する寸前、20歳くらいの若者がスッと立ち上がり、この男性の目の前にやってきたという。  それでも電話に夢中なのかまったく気にしていない様子だったが、若者は男性の顔をのぞき込むようにして「ここは電車の中だぞ。さっきからペチャクチャ大声で喋ってうるせーんだよ! アンタさ、いい歳して常識も知らねーのかよ!」と一喝したのだ。 「その声に驚き、私も思わず身体をビクッとさせていまいましたが、それは通話中の男性も同じだったようです。ビックリしたのか視線を上げ、若者の顔を見たままポカーンとしていました」  この直後、列車のドアは開き、若者は降りてしまったとか。男性から謝罪の言葉も逆ギレすることもなかったが、ここでようやくマズいと気づいたのか「ごめん、また後でかける」と言ってようやく通話を切ったそうだ。 「おそらく若者は下車するタイミングを見計らって、その直前に言おうと決めていたんでしょうね。思っていたことを代弁してくれたので、男性に対してイラついていた気持ちも一気に晴れました。結局、私自身は何もせずに傍観していただけですけど(苦笑)」

自分で注意すると逆ギレされる場合も。まずは車掌に相談するべき

 なお、浦上さんによれば男性が電話していたのは10分弱。迷惑行為もいいところだが、かといってこの若者のように注意するのは勇気が要ることだ。  22年1月、JR宇都宮線の車内で優先席に寝そべって加熱式タバコを吸っていた元ホストの男性は、注意してきた男子高校生に逆ギレして暴行。後に逮捕され、傷害や強要などの罪で懲役2年の判決が下ったが、高校生は全治6か月の重傷を負っている。  ここまでのケースは稀かもしれないが、注意されたことに逆ギレしてトラブルに……という話は決して少なくない。もし通話などの迷惑行為をしている乗客を見かけた場合、自分で注意はせず車掌に伝えて対応してもらうのがいいのかもしれない。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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