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総裁選・代表選における「皇位継承問題」の報道(闇の部)

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当サイトにおいては、主としてまいこさんの協力もあり、自民党総裁選における各候補の発言は、速報でダイレクトに報じました。なので、新聞がどう報じたかを掲載する意義がどこまであるのか?と思われるかもしれませんが、予想された通り、新聞には報じ方に差があり、「社会の公器」として国民の声を代弁できるかどうかを測る指標になれば、幸いです。

*なお、今回の記事は9月14日(土)の朝刊であり、オドレら正気か?関東LIVE「民主主義に希望はあるのか?」と同日でございました。

まず、朝日新聞は、まったく報道しておりません。

続いて、読売新聞ですが(8面)、ここはやや自民党寄りのスタンスなので、記述は控え目です。しかし、男系維持を強く主張している、高市、小林、茂木、および小泉候補については、言及しました。

次に、毎日新聞は、5面に各候補の共同記者会見の発言要旨に、「皇族確保策」という項目を設けて、ほとんどの候補者の発言を網羅しています(社の見解は入れず、淡々と伝えていると思います)。

そして、今回意外によかったのが、日経新聞。日経新聞は、4面にこの記事を持ってきました。

皇位継承、男系男子の維持など主張 自民党の総裁候補https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA136T90T10C24A9000000/?msockid=22422e8bdcfd62a437dc3a78dda063b1

*デジタルで、全文を読むことができます。

一部を引用します。

自民党総裁選の候補者は13日の共同記者会見で、安定的な皇族数の確保策など皇族を巡る制度について意見を表明した。父方が天皇の血を引く男系男子のみが皇位を継承するとの現行の皇室典範の規定を維持すべきだといった主張が出た。
 高市早苗経済安全保障相は男系男子で皇位を継承する規定を守るべきだと訴えた。「今に生きる私たちの責任であり、未来に生きる人たちへの責任でもあると思う」と発言した。

コバホークや令和の光秀(茂木)が強い主張をするのは、いまさら驚きもしません(加藤議員もここにきて、「男系男子を前提」という主張になってきました)。が、女性候補である、高市議員がかなり強硬な主張をしているのは、1つ注目すべきところかと(”サナエあれば憂いなし”、どころか、憂いありまくりではないかと)。

「そのほかの候補者は静謐(せいひつ)な環境の中で議論すべきだといった表現にとどめた」、という表現を日経新聞は用いました。そして、紙面には記載されていませんが、デジタル版には額賀議長とりまとめの与野党協議は中断され、男系の維持は与野党間で意見の隔たりがあると、けっこう踏み込んだことを書いております。で、小泉議員の「何よりも大切なことは皇室のあり方の議論が政争の対象にならないことだ」という言い方が象徴的ですが、これは私見では、自民党内での政争の具とならないようにと解釈され、国民や皇室に目を向けていないことが、白日の下にさらされました。

なお、こういう時は、もちろん産経新聞はでてきます。他紙と異なり、1面に掲載されました。

自民総裁選候補共同会見 9氏は男系継承重視 石破氏は「女系天皇」含みhttps://news.yahoo.co.jp/articles/cb965ed43ba80e20af86e7a87cde2863e48368e6

*現段階で、全文を読むことは可能。

ここ最近で、あっという間に「皇位継承問題」については候補者全員が抑え込まれ、小林先生の言葉を借りると、全員(ダンケーに)闇落ちという状況なのですが、産経新聞が異様なのは、この状況を見ても、紙面のタイトルを「皇位 男系継承に温度差」とし、今回の記者会見の発言の男系度を表にまでして載せるという執拗(しつよう)さ、です(日経新聞のタイトルと、比較いただければと)。かなり調子づいていると自分は思いますが、これって客観的な報道なのでしょうか?

以上、ご参考までに

ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者

4 件のコメント

    基礎医学研究者

    2024年9月18日

    みなさん、コメントありがとうございました。速報ではないのですが、お役に立ててよかったです(^^)/

    >サトルさん
    自分の掲載した意図を解釈いただき、ありがとうございました。今回は、各紙のスタンスがよく出ていましたね。読売なんかは、様子見といいながらも、取り上げている議員の発言の選択に自民べったりじゃないよ~という「社」の意思を感じますね。毎日はもちろんですが、自分は日経新聞に一番驚きました。ここが取り上げるのは、政策としての注目度が実は高い証拠かと(自民党員だけが、国民ではありませんからね)。あと、産経はきっとこの状況、うれしかったのでしょうね(「それ見たことか?」という気分なのでしょう)。

    >SSKAさん
    なるほど、自分は産経新聞については、”歓喜して、はしゃいでいる!”とみましたが、実は産経新聞の”狼狽振り”というのは冷静な見方かもしれませんね(誰かさんのように、強がっているだけかもしれませんね)。自民党自体は、どうせ国民不振は回復しないから、相手を党員の保守票相手に開き直っていると解釈すれば、この動きも説明はつくか。まさに、政争の具ですね(読売などは、意外とこういう動きを冷ややかに見ているのかもしれませんね)。

    >まいこさん
    ありがとうございました。いや、そういっていただけるとありがたい。そして、産経はきっと「我が意」を得たり!とうれしくなったのだと思いますが(忖度するに( ̄▽ ̄;)、一面でこの記事は異様ですよね!普通の国民がこれ見たら、けっこう引きますよ(現に、関西のPVのときにこの紙面見せたら、みんな引いてた(;^_^A)。やはり、機関紙か。

    まいこ

    2024年9月18日

    各新聞社のまとめをしていただいてありがとうございます。
    産経新聞のタイトル-自民総裁選候補共同会見 9氏は男系継承重視 石破氏は「女系天皇」含み-の異様さが目を引きます。
    先日、男系固執派の自民党市会議員に会った際「本当にこういう人がいるのね~」と驚いたレポートを採用いただきましたが、常識ある国民にとっては、あまりにも愛子さまが次の天皇になっていただくことが自然過ぎるので、産経新聞の異様さは、かえって皇統の危機を伝えるのに役立っているようにも感じました。

    SSKA

    2024年9月18日

    産経の狼狽振りを見る限り、どうせ自民は国民の不信を受けた状態で選挙を戦うのに保守票は手放せないのも分かりきっているので個人的には石破総裁で良いと思います。
    国会議員に蔓延している女系アレルギーーとも呼ぶべきなのか、残すべき価値や文化とも呼べない、ただの形を変えた差別と偏見を広めた新聞も機関紙化して今更引き下がれないのでしょう。

    サトル

    2024年9月18日

    朝日新聞……左翼が昔培った古典伝統芸の「サボタージュ」
    読売新聞……日本の対米姿勢と同根の「様子見」
    毎日新聞……圧がかかってきてるな……
    と窺えますかね。
    日本経済新聞……こちらも別な形での、圧かなと。ここは自民と双方での圧の掛け合い(阿吽の呼吸)体質……ですから。私見では。

    産経新聞……編集サイドが、「キャンペーン(運動)」にGOサイン……あるいは率先して企画した……ということですね。
    それにしても……
    どんだけ石破茂嫌われてんねん!……となんか笑ってしまう。
    皇室問題だけじゃないですね、これ。
    蛇蝎の如く……と浮かびました。

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