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政治資金収支報告書の不記載について 改めまして、国民の政治不信を招いたことを、政治に携わる者として深く反省し、心よりお詫び申し上げます。政治資金の収支の透明化は、国民の政治に対する信頼の基盤であることを改めて自覚し、今回の国民のご叱責を肝に銘じ、教訓として、今後は政治資金の適正管理に取り組み、初心に返って国民の信頼回復に努めてまいる所存です。 説明責任を果たしていないとのご指摘を受けておりますので、改めて本件についてご説明させていただきます。 令和6年10月6日 衆議院議員 萩生田光一 1. 不記載の内容について 平成30年から令和3年までの5年間で、約2728万円の還付金が収支報告書に記載されていませんでした。 2. 残金の返金について 残金の約1897万円は令和6年3月29日に清和政策研究会(清和研)に返金しました。清和研が解散した後は、国庫に納付される予定です。 3. 検察の捜査結果について 検察の捜査により、「パーティー券の売上はすべて政党支部名義の銀行口座で管理され、販売帳簿と一致している」ことが確認されました。また、売上はすべて企業等から購入されたものであり、税金や不正な資金ではないことも確認されました。捜査の過程で還付金が議員個人に渡っていないことや管理に関わっていないことも確認され、萩生田光一本人は「嫌疑なし」と判断されました。 不記載は誤った指示や理解によるものですが、収支は政治資金として扱われており、私的流用がないため「脱税」の指摘には該当しないと考えています。 4. 支出内容について 平成30年から令和3年までの5年間で、約840万円の支出があり、すべて政治活動に使用しておりました。主な使途は、海外視察時の経費(贈答品や公務外の外国要人との会合費、スタッフの食事代)や議員、有識者、マスコミ関係者との会合費です。これらは煩雑な会計処理を避けるため、担当者の判断により還付金から支出されました。 5. 資金管理の方法について 初当選時から同じ担当者が管理を担当しており、パーティー券の売上は選挙区支部名義の銀行口座で管理されていました。毎年パーティーごとに口座をリセットするため、一度引き出し、年度ごとに現金で保管していました。支払い時に現金が不足した場合、担当者が一時的にクレジットカードで立替えることもありました。 6. 収支報告書の修正について 支出の再確認を進め、領収書の再発行などを経て、約840万円の使途を明確にし、令和6年5月1日に収支報告書の最終訂正を完了しました。支出総額のうち4万円が使途不明扱いとなっていますが、これは海外視察時に両替した外貨の残金に該当します。 7. 還付金の背景について 初当選時、清和研事務局から「毎年行うパーティーにはノルマがあるが、ノルマを超えて販売したものは全額を納めた後に返金するので、政治活動に使用してください。なお、処理済みのお金なので収支報告書に記載は不要です」という説明があり、結果的にその誤った指示に従って運用してまいりました。 派閥のパーティー券は非常に販売が難しく、当初からノルマを超えればよいとの認識でおりました。直近5年間は経済情勢やコロナ禍の影響で、途中の2年間は1/2、最後の2年間は1/4にノルマが減額されました。毎年決まった販売名簿を使ってノルマを達成することを目的としていたため、元々のノルマ金額が大きかったことから、減額された分の結果的な残額が多くなりました。 また、今回記録を遡って調査した結果、初当選時からの総支出は約950万円となります。還付金に関しては支出を辿っていったところ、平成15年から平成29年までの15年間での還付金総額は約120万円となり、還付金を目的に過剰な販売を行っていたわけではないことがご理解いただけると思います。 8. 説明責任について 説明責任については、質問時間無制限の記者会見を1度、収支報告書の修正をしたタイミングで説明コメントを2度、党内処分を受けた際に1度、YouTubeの動画番組出演で1度、ご説明させていただきました。