1位となった1回目投票結果 「どよめき」と「愕然」
迎えた9月27日、運命の投開票日。
マスコミ各社が、高市氏が固めた議員票は30~40票と伝える中、地方票でどれだけ上乗せできるかが、決選投票に進むためのポイントと見られていた。
午前、各都道府県連で地方票が開票されていく。石破氏と高市氏が頭一つ抜けていて、議員票次第では1回目の投票で1位となって決選投票に進める可能性があるとの情報に接した高市氏は「よしっ!」と呟き、気合を入れて総裁選の会場である自民党本部8階ホールへ向かって行った。
そして1回目投票の結果発表では…。
総裁選管理委員会・逢沢一郎委員長
「議員票は高市早苗君、72票」
この瞬間、自民党本部でテレビ中継を見ていた記者からは「どよめきの声」があがった。というのも、前述した報道各社の倍の数字だったからだ。
しかし、高市陣営の中心メンバーは72票という数字に”悪い意味で”「愕然とした」と言う。
高市陣営幹部
「マスコミの皆さんは低く報道されてたけど、基礎票で54票は見込んでいた。そこに麻生さんと世耕さんの力添えで上乗せした結果、議員票で90票以上は1回目で行く計算だったんだよ」
その後発表された地方票は石破氏に1票差をつけて1位となり、議員票との合計で石破氏に27票差をつける1位で高市氏は決選投票へ進むことになった。