旅館でもホテルでも、部屋の広さや雰囲気、居心地などは旅の満足度を大きく左右します。そこで今回は、広々としたメゾネットタイプの客室を持つ温泉旅館をご紹介。心地よい滞在に旅心が満たされて、外へは出たくなくなるかもしれません。
目 次
1．内湯とつながるユニークな露天風呂が自慢
名月荘（山形県／上山市）
蔵王連峰を望む高台に立つ「名月荘」。この地に移って約30年経ちますが、今なお料理、温泉、もてなしとバランスの取れた魅力にあふれ、リピーターもいっぱい。洋家具が似合う談話室やドリンク類を置いた湯上りサロン、図書室、ギャラリーなど、寄り道したくなる施設も多く、滞在中、時間を持て余すことはありません。
20ある客室のうち、唯一ロフトを備えているのが「【専用風呂】本間＋メゾネットベッド＋リビング（95平米）E2」。2階のロフトはツインベッドを2台置いた洋空間。1階は9.5畳の和室とリビングのほか、テラス、足湯、露天風呂で構成されています。
この露天風呂、内湯と露天がひと続きになった珍しいスタイル！湯に浸かったまま中と外を行き来できるので、とても便利です。食事はお部屋で。正座も不要。地元の良食材を用いた懐石料理をゆっくりじっくり味わえます。
名月荘
山形県／上山市
2．大きなデイベッドでくつろげる洗練の大人宿
那須別邸 回（栃木県／那須）
那須の御用邸のすぐ近く。1年半という時間をかけ、2023年にほぼ全館リニューアルを果たした「那須別邸 回」。どこに目を向けてもギャラリーのような洗練された空間で、まさに大人仕様のオールスイートホテルです。
湯は那須連峰の主峰「茶臼岳」の1,300メートル付近から湧くアルカリ性単純泉。全室に備わる露天・半露天風呂にも注がれており、広さ約98平米の「其の八（メゾネット和洋室）」の半露天風呂にも、御用邸と同じこの湯がなみなみと。手斧削りの階段を上った2階にあるこの浴室は、吹き抜けで天井も高く、気持ちのいい湯浴みとなるでしょう。
1階には何人でも寝転べそうな大きなデイベッドタイプのソファがあって、自分の別荘のようにのんびり過ごせます。改装でレストラン棟を新設し、メニューも一新。地元の鮎やとちぎ和牛など、山里懐石料理が提供されます。
那須別邸 回
栃木県／那須
3．巻機山を望むビューとアート感に包まれる滞在
里山十帖（新潟県／越後湯沢）
越後湯沢の山並みや周囲の森を、部屋から、露天風呂から望める宿「里山十帖」。世界有数の豪雪地帯に立つ宿だけあって、自慢は雪深いからこそ育まれる「地味だけど滋味」なお料理。大地が育んだ山菜やオーガニック野菜をメインとした自然派日本料理で、『ミシュランガイド新潟2020特別版』で一つ星を、さらにはホテルそのもののも1ミシュランキーを獲得しています。
客室は14。そのうち、メゾネットタイプとなるのが、広さ約84平米の「202・露天風呂付 Viewメゾネットスイート」。1階は名作椅子として名高いバルセロナチェアとアートディレクター・川上シュン氏の作品が目を引く、アート感あふれるリビング、そして露天風呂。
2階は日本百名山の一つ、巻機山を望む気持ちのいい寝室で、机も完備。ワーケーションにも対応しています。
里山十帖
新潟県／越後湯沢
4．1年中利用できるプライベートプール付のメゾネット
ABBA RESORTS IZU – 坐漁荘（静岡県／浮山温泉）
約135平米と驚きの広さを誇る「露天風呂＆プライベートサウナ・プール付 メゾネットヴィラ」。これが伊豆高原にある「ABBA RESORTS IZU – 坐漁荘」のメゾネットのお部屋。
1階にはサウナとジャグジー、そしてプライベートプール！2階には露天風呂があって、まるで管理人付のマイ別荘を訪れているような気分になります。ちなみにプールは1年を通して35度程度。小さな子供の利用もOK。となれば、家族連れの旅先として第一候補に挙げられそうですね。
夕食はフレンチか和食。ワンランク上の食材を使った美食派プランもあります。宿泊費はそれなりにかかりますが、価格以上の満足度が得られるでしょう。最寄駅の伊豆高原駅には東京から特急踊り子号で約2時間15分。自然をすぐそばに感じられるロケーションも魅力です。
ABBA RESORTS IZU – 坐漁荘
静岡県／浮山温泉
5．「湯治モダン」を掲げる宿の、139平米の贅沢ルーム
別邸 音信（山口県／長門市）
全室に専用露天風呂を設けた「別邸 音信」。山口県・音信川沿いの老舗宿「大谷山荘」の隣地に佇むまさに別邸で、エントランスの水盤が特別なステイの始まりを祝福しているかのよう。ミシュランの1ミシュランキーホテルに選ばれています。
大きな吹き抜けリビングを持つ「【Dタイプ】源泉かけ流し客室露天風呂付 和洋室 メゾネット有」は、広さ約139平米。2階には広々としたホームシアターも！
そもそもが「湯治モダン」を標榜していることもあって、部屋の露天風呂のほかに、大浴場や本館の湯処も利用でき、湯三昧が楽しめます。湯は肌に優しいアルカリ性単純泉。すべての湯処を試そうと思えば、時間がいくらあっても足りないかもしれませんね。レストラン「日本料理 雲遊」でいただくお料理は、土産・土法・土食の「三土料理」を基本とした和会席。何を食べても美味しいと好評です。
別邸 音信
山口県／長門市
広々としたメゾネットの客室は、自分の別荘のようにくつろげること、請け合い！大人数で利用できる場合が多いので、家族や仲間同士での滞在におすすめします。
