代表取締役社長 小笠原 務
仕事が終わっても私たちはあなたの仲間
経営者の想い
- 「ガラスを取り巻く状況」
「ガラスを取り巻く状況」
私たちは、ガラスびんメーカーのプロフェッショナル集団です。ガラスびんというと、皆さんはどのような印象を抱くでしょうか。まず思いつくのは、「重い」というネガティブな印象かもしれません。現に、ガラスびんの総流通量は年を追うごとに減っているのが実情です。それでも私たちのところには、次々に注文が届きます。スーパーマーケットでも酒屋でも、薬局でも、皆さまの周りには、ガラスびんをたくさん目にすることでしょう。ガラスびんだけでなく「ガラス」に拡げてみれば、家、オフィス、自動車、電車など、ガラスは私たちの生活に無くてはならないものであることがお分かりいただけると思います。
「ガラスびんメーカーとしての誇り」
私たち磯矢硝子工業は、70年を超える歴史ある企業です。社員数は77名(2018年11月現在)。私、社長の小笠原は、もちろん全ての社員の名前と顔が一致しています。私にとっては、全員が家族・仲間なのです。私も若いころは製造現場にいました。製造現場では、大切な仲間と共に、顧客の求める品質ニーズに応え続けようとがむしゃらに走ってきました。
長年この仕事をしていると、世の中が少しずつ変わり、ガラスびんの容器が生活のシーンから減ってきた苦い過程も味わってきました。それでも最近、改めてガラスびんの良さが見直されてきた実感があります。顧客の要求も、以前とは比べものにならないほど高くなってきました。でもそれは、我々ガラスびんメーカーに対する期待の現われだと思っています。「良いものはいつもガラスびん」。これは当社の変わらぬコンセプトです。ガラスびんも、そして当社磯矢硝子工業も絶対に無くさない。ガラスびんメーカーである、我々の誇りです。
「ガラスびんのもう一つの顔」
最近では、学校給食でガラスびんに入った牛乳が少なくなったと聞いています。割れたら危ないというのがその理由かもしれません。確かに誤って落とすこともあるでしょう。でも、不注意で落とせば、ガラスは割れる。このことは、私たちに沢山のことを教えてくれていると思うのです。まず、引力について知ることができます。ただ、これは専門ではないのでこれ以上はやめておきましょう(笑)。次に、形あるモノは壊れるということ。大切に扱わないと壊れるということ。
この当たり前のことを子供のころに経験しておくことは、モノで溢れかえった現代においても、とても大切なことだと思うのです。モノは大切に扱わなければ壊れてしまう。逆に言えば、モノを大切に扱えば、いつまでも使うことができる。ガラスびんは、何度も洗浄して再利用できることをご存知でしょうか。今でも町の牛乳屋さんに行けば、角がやや丸くなった牛乳びんが使われています。ガラスびんが、私たちに、モノを大切に扱うことの大切さを教えてくれるような気がしてならないのです。きっと子供たちの教育にも、良い影響を与えると思うんやけどなぁ。
磯矢硝子工業製のガラスびんの底面には『SI』の刻印があります。ぜひ、街のスーパーマーケットなどで探してみてください。