第16話「第二夫人の懊悩」
テネブラエ魔族国。
そこには、死霊の領域がある。
最強の魔王の第二夫人たるジゼルは、たまに遭遇する死者を優しくあやすようにしながらも歩を進めた。
死者が蠢き、怨嗟の声を上げ、凄まじい瘴気に覆い尽くされている領域の中心部に、その場所はあった。
どす黒い空気が渦を巻く森林の先には、清浄な空気を纏う石畳の道が続いている。
その道は石造りの階段へと繋がり、長い段数を昇り終えた先には真っ赤な門のようなものが見えた。
それは『とりい』というらしい。
ジゼルがいくら文献を漁っても、そのような代物の説明がなされているモノは見つからなかった。
ただ、この先にいる死者の領域の主によれば、この門の真ん中を通ってはいけないのだという。
ジゼルは真ん中を避け、控えめに鳥居を潜った。
そここそが、死者の領域の中でも最も重要な地であり、彼らを束ねる存在が長い刻を過ごす死霊の宮だ。
石畳の道を進んでいくと、ほどなくして小柄な少女の姿が見えた。
長い黒髪と、白衣と袴という独特な衣装を身に纏った少女は箒で掃除をしている真っ最中だった。
邪魔になるかと思ったが、すぐに小柄な少女――テネブラエ魔族国の魔王がうちの1柱たるレヴィアタンはこちらを生気の薄い瞳で見やって、微笑を浮かべた。
「ジゼル? どうしたのじゃ」
「少しレヴィとお話をしたいと思って。お邪魔だったかしら?」
レヴィアタンの周囲を浮遊する亡霊たちが、ジゼルに興味を示したかのように彼女の周囲を取り囲んだ。
「いいや、そんなことはない。嘆き悲しむ亡霊たちも、ぬしの雰囲気や気配を好んでおるからのう……と言いたいのは山々なのじゃがな」
箒を掃う手を止めたレヴィアタンは、ジゼルの後方にいる者を見つめながら言った。
「あそこで騒いでいる色情魔は連れてこなくて良かった」
見れば、面倒そうに階段を昇ってきたアスモデウスが亡霊たちに取り囲まれ、うんざりしたような顔で払いのけようとしたものの、それでもなお囲んでくる亡霊たちに向かって「近寄らないでくださらない!? ああもう、耳元で『恨めしい恨めしい』言われても知りませんわよ! 淑女の耳元で囁くのは甘やかなる愛の言葉だけで十分ですの! そのあたりはきちんとして頂かないと困りますわ!」などと叫んでいた。
「私がレヴィに会いに行くって言ったら、自分も連れていけって聞いてくれなくて。でも大丈夫、アスモはちょっと賑やかなだけで亡霊たちに危害を加えたりしないもの」
「騒がしいのが問題なのじゃ。……そもそも、アレは今は主なき玉座にふんぞり返っておれば良いではないか。ここを何だと思っておるのやら」
物憂げなレヴィアタンに改めて「ごめんなさい」と謝罪したジゼルが、アスモデウスに振り向きながら言った。
「アスモ? ちょっとだけ大人しくしていてくれるかしら?」
「この纏わり付いてくる亡霊たちがいけないのですわ! そもそもわたくしは――」
「アスモ、お願い。ね?」
「~~! 手短にお願いしますわね……」
ジゼルに優しく言われて、アスモデウスは気だるそうにしながら近くにそそり立つ木に寄りかかった。
それを見ていたレヴィアタンは複雑な表情を浮かべる。
「一体どちらが格上なのやら……」
「アスモはお願いを聞いてくれただけよ。陛下がご不在の今、直々に玉座の守護を命じられたアスモが魔王さま筆頭だもの。今は玉座にはルミエルが座ってるけれど」
くすりと笑いながら言うジゼル。
あの堕天使がつまらなそうに玉座に座っている光景がすぐに頭に思い浮かんだ。
「それならそれで構わぬが、魔王の1柱としての威厳はないのかのう……。まあ良い。して、ジゼルよ。わらわと話がしたいとは何事か」
ジゼルは空間術式で見たミルディアナでの異様な光景をレヴィアタンに説明した。
「――ふぅむ。なるほど、帝国でそのようなことが」
「ええ、一応ご報告をしなければと思って。レヴィには心当たりがあるかしら?」
「ないな。わらわが帝国と戦をした際にも、そのような者を見かけることはなかった。もっとも、当時はグランデンを陥落させることだけが目的だった故、彼の国の南方領がどうなっていたかまでは把握していなかったが……」
「私が見かけたあの子たちは、高度な隠密術式を纏っていたわ。ただ、明らかにその身に余る力だったから……姿を隠すことは得意でも、他者を攻撃するようなことには向いていないかもしれない」
「斥候の類いか? 人とトカゲの合わさったような者と言うからには、真っ先に思い浮かぶのはやはり魔術大国の魔導生物かのう」
「……少し、疑問があるのよね。偵察をするだけなら、あんなに大勢で潜んでいる必要なんてなかったと思うわ。あそこには、五大英雄の1人であらせられるリューディオ・ランベール中将がいるのだし」
「人間に化けたルシファーが、何をトチ狂ったのか師事しているという男か。そやつが使役しているわけではないのか?」
「あの子たちは一斉にミルディアナから姿を消してしまったから、その可能性は低いと思うわ。姿を補足できれば良かったのだけれど、あっという間だったから空間術式で追いかけることが出来なかったの」
レヴィアタンは幼げな顔に思案の表情を浮かべる。
「わらわが対峙した大英雄は人間としておよそ有り得ぬほどの凄まじい力を持っておった。あの男がルシファーの戯れに付き合うておらなんだら、わらわもかすり傷程度は負ったかもしれぬ。……そのような者と肩を並べるほどの魔導の実力者が、街中を這いずり回る奇怪なる者に気付かぬものであろうか」
「陛下はランベール中将をとても高く評価しているわ。その力は天魔の召喚術式を解析して、術式破壊を行ったことから考えても疑いようもない。そんな力ある者があの子たちに気付かないはずがないと思うの」
「妙な話じゃな。自らの配下でもない者を、己が守護する領域で好き勝手にさせておくとは……」
「あの子たちは民に危害を与えるような存在ではなかったから、あえて放置したとも考えられるけれど……。陛下曰く、ランベール中将は裏で何を考えているかまったくわからないようなお方らしいから、その思惑を読み取るのは難しそう。魔族で言うならベルゼと同じような感じかしら」
凄まじい瘴気を放つ老人の姿をした魔王のことを思い出して、ジゼルはくすくすと笑う。
レヴィアタンは溜息を吐いた。
「まったく、ぬしという女子は……。して、その者たちは今のところは無害と考えても良さそうじゃが……?」
「ええ。実はもう1つお話があって。レヴィは、以前に陛下と一緒にツェフテ・アリアへと赴いたのでしょう? その頃のお話を聞きたくて――」
ジゼルが言い終わる前に、「懐かしいですわね~」と横槍を入れてきたのは淫魔の女王だった。
「当時は我が君とレヴィはそれはもうべったりで、他の者の目を忍んでは寄り添い合っていましたものね」
「……! 昔の話じゃ。はよう忘れぬか」
「うふふふ。レヴィがフュートハリアに向かう際に、我が君が同行することになったのも元はといえば貴女の要望だったでしょう?」
アスモデウスの発言にジゼルは小首を傾げながら訊ねた。
「あら、そうなの? 陛下もレヴィも昔のことはあまり語ってくれないから気になっていたのだけれど、もしかして相思相愛だったのかしら? 2人きりになりたかったとか?」
「違う」
「あらあら~? 何が違いますの。わたくしは今でも覚えていますわよ? レヴィが我が君を見つめる際の蕩けるような瞳は」
「……わらわは忘れよと言うたはずじゃが」
怒気を孕んだ声だったが、いまいち貫禄がない。
アスモデウスは愉快そうに笑った。
「もう、そんなにイライラしていては老けてしまいますわよ? レヴィのせっかくの可愛いお顔が台無しになりますわ」
「仮初の姿がどうこうなるわけでもあるまい。わらわも、そしてぬしもまた、元は斯様な姿ではなかろうに」
その言葉を聞いたアスモデウスは眉根をしかめた。
「レヴィ? そのことはあまり思い出させないでほしいですわ。わたくしも貴女も今のままの可愛らしい姿の方が幸せではなくて?」
「容姿の美醜に興味はないが……まあ、わらわもぬしも不細工じゃった」
「ですから! 思い出させないでくださいな……あの姿はもう1000年前が最後。あんなに気味の悪い化け物はもう死んだのですわ。今では生まれ変わって誰もが羨む美少女、ということでよろしいではありませんの」
「……1000年前。天使らの大軍はぬしのまことなる姿を見て、何を思いながら滅んだのか。わらわはたまに思いを馳せるのじゃがな。あやつらの魂はその1つとして残らなんだ。話を聞くことも出来ぬ」
「ふん。あんなにも大勢で寄ってたかって、こんなにもかよわい美少女を袋叩きにした野蛮な連中がどう思おうが知ったことではありませんわ! ぶすぶすざっしゅざっしゅ突かれて刺されて、もう何回死んだのか途中で数えるのをやめましたもの。まったく、あそこまでわたくしを怒らせたのですから、むしろ心の底からざまあみろと思いますわよ! ぷんぷん!」
悪態を吐いてべっと舌を出すアスモデウス。
ジゼルは興味津々な様子で2柱の魔王の言葉に耳を傾けていた。
「巻き込まれなかったルミエルは、ある意味幸運だったのかもしれぬな。あの場にいれば漏れなく他の天使と同じ目に遭ったであろう」
「あの子は別働隊でしたもの。……確かにそう考えれば、もしあの子がいなかったらテネブラエはどうなっていたのか。気にならないと言えば、嘘になりますわね」
「わらわが言えたことではないが、ルシファーにも脆い部分がある。ルミエルもまたあの男にとってなくてはならぬ存在じゃ」
ジゼルはうんうんと頷いた後に呟いた。
「ルミエルは、私にとってもなくてはならない存在。あの子はいつも私に優しくしてくれたから――ううん、今も優しく包み込んでくれてる」
「確かに昔はそうだったかもしれぬ。今ではすっかり立場も逆転してしまったように見えるがのう?」
「そんなことないわ。ルミエルは私の縁。あの子がいるから、私は穏やかでいられるの……」
「ただの人間だったジゼルがこうも堂々とした存在になれたのも、まあ一応あの子の功績なのでしょうけれど……。あの堕天使は自覚してなさそうですわね」
「あやつにも少しはルシファーの第一夫人としての威厳を持ってほしいものじゃが」
「ルミエルは自然体が一番だから」
ルシファーの第二夫人は当時のことを懐かしむように言った。
「天使の自然体というのは、ああも暴虐なものなのかのう」
「……まあ、あの子のことはともかく。話を戻しましょう、レヴィ。我が君は奇しくもまたあの地へ赴くことになりましたわ。女神と呼ばれる者の手掛かりを掴むために」
「うむ。わらわとルシファーが拠点にしたのは、フュートハリアなる地。ダークエルフの住まう場所でな。あの者らがいる地で、赤星の煌めきの何たるかがわかるやもしれぬ。勤勉な者が多い故、我らの与り知らぬ事柄に詳しい者も多かろう」
空を仰ぎながら、どこか懐かしい表情を浮かべるレヴィアタンの様子を見て、ジゼルが問いかけた。
「それは何年前のお話になるのかしら?」
「1800年以上は経つかのう。あの頃から周辺諸国の情勢も何もかも、がらりと姿を変えてしまったようじゃが、あの地はどうなっているのやら……」
アスモデウスは顎に指を当てながら言う。
「非力なエルフたちが双邪神を討伐しただなんて、今でも信じられませんけれど。戦う術をほとんど持たなくて、せめて脅威となる外界からの侵入者を防ぐための精霊たちによる術式が張り巡らされているだけの場所。先代のルシファーも取るに足らぬ地として、まったく興味を抱いていなかった……。世の中、なかなかどうしてわからないことだらけですわね」
「双邪神の討伐を報告した際には、肝が冷える思いをしたものじゃ。先代の破壊衝動の矛先があの地に向けられるのではないか、とな」
「予想外の討伐を為し得たとはいえ、エルフ側も甚大な被害を被りましたもの。そんな国を相手にしたところで、先代やマモンがちょっと暴れただけですぐに荒野になってしまうでしょう。まあ、もっとも――」
アスモデウスは嘆息する。
「そんな国をあえて潰したら、ゼナンの竜神王がどう動くのか。好戦派はそういうことに頭を巡らせていたものですけれどね。まったく、破壊衝動に満ち満ちた野蛮な男たちの策謀にはうんざりさせられましたわ」
「もしものことはあまり考えたくないものじゃな……」
レヴィアタンの表情に影が差した時、アスモデウスは「そうそう」と言った。
「今回、わたくしがこの辛気くさい地に訪れた理由を忘れるところでしたわ」
「……わらわの破壊衝動がまだ一かけらでも頭に残っておれば、その首を刎ね飛ばしていたかもしれぬが。何が理由じゃ」
「レヴィ。貴女、『黒い翼の天使』ってご存知?」
アスモデウスの言葉に、レヴィアタンは不可解そうな顔をする。
「黒い翼の天使……? そも、天使とは純白の翼を持つものであろうに?」
「その様子だと知らないようですわね。ルミエルもジゼルも知らないようでしたから、前に一度あの地を訪れた貴女なら何か知っているかもしれないと思いましたの」
「話が見えぬ。何のことじゃ?」
「我が眷属から報告がございまして。帝国に珍しくダークエルフの男がいたものだからつい手を出してしまったところ、フュートハリアにそのような存在がいるという話を聞き出したのだとか。ダークエルフの王に力を授けるほどの者だと言っておりましたわ」
「……わらわは知らぬ。ルシファーもまたそのような存在を見たなどとは言っておらなんだ。しかもダークエルフに王じゃと? あの地を治めているのはツェフテ・アリアの女王ではないのか」
「今ではツェフテ・アリア王国の北方を、プロメテーラ水晶宮の主エインラーナ・キルフィニスカが。そして南方をフュートハリア黒晶宮の主であるダークエルフの王が治めているそうですわね」
「わらわがルシファーと共に彼の国に赴いた際には、ダークエルフの領域など大して広くもなかったが……もはや国土を二分するほど様変わりしているとはな」
困惑した様子のレヴィアタンをよそにアスモデウスは続ける。
「その黒翼の天使はとても凶悪な性格をしているとか。ダークエルフの王の傍にいながら、ダークエルフを殺して血肉を浴びることに快感を得るらしく……その情報をわたくしの眷属に教えた者はとても怯えた様子だったらしいですわ」
「その思考は我ら魔族を脅かす破壊衝動とよく似ておるな。天使がそんなものに支配されるとも思えぬが……」
レヴィアタンは眉根をしかめた。
「……もしも、その者が天使であれば危ういかもしれぬ」
「そうですわね。そこが気掛かりですわ」
レヴィアタンとアスモデウスの言葉に、ジゼルは疑問を投げかけた。
「あら? どうして?」
「ぬしは天使といえばルミエルのことしか知らぬであろうが……あやつらは個々が恐るべき力を持っておる。本来なら理知的で合理的故、敵対しなければ問題はないが、殺戮を好んでいるとなれば話は変わってくるであろう」
「今の我が君では勝てないかもしれませんわね。レナでも怪しいですわ」
「確かにルミエルはレナより強いけれど、そこまで警戒しなくてはいけないものなの?」
「ルミエルは天使の力の序列でいえば、中の上程度。あの女子にすら今のルシファーでは歯が立たぬであろう」
「あの子に軽く叩かれただけで死んだって仰ってましたもの。人間の器である以上、仕方がないことでしょうけれど」
それを聞いたジゼルは虚空を見つめ、思考に耽る。
ルシファーには人間の姿であっても、更に強い力を出せるよう調整を施した。もはやいかに鍛錬した神使であっても、人間の姿をした彼を倒すことなど出来はしないはず。規格外の五大英雄でもない限りは。
しかし、黒翼の天使という予想外の要素が絡んできた。血肉を欲するということは、戦を好むということでもある。
フュートハリアを目的地とするルシファーと黒翼の天使は必ず出会うだろう。
もしかしたら、もう出会っていても不思議ではないか。
「――ジゼル? どうしたのじゃ? ……もしや、これはいつもの……」
「――いつものアレですわね。しばらく何を言っても反応しなくなりますわ」
不安が募る。
ルシファーの傍にはレナが控えているとはいえ、先のクロード・デュラスとの戦では危うく2人揃って死にかけたといってもいい。
ジゼルの術式破壊の結果、ルシファーは魔神の姿となって彼の大英雄をも圧倒し蹂躙してみせたが、テオドールの姿のままではそれもままならない。
人間の状態で殺されたとしても、時間が経てば回復する。
仮に危機が臨界点に達した場合、彼は自動的に魔神の姿に戻る。だが、もしもそうなった場合、周囲には甚大な被害が出るのは明らかだった。
それでは、彼が今まで人間として行動してきた成果のすべてが無駄となってしまう。
「――ほら、こうして目の前で手を振っても無反応ですわ。もしかしたら、接吻でもすれば気が付くかも。それでは早速――いたっ!? 何をしますの、レヴィ!?」
「――このたわけ者が。ジゼルで遊ぶでない」
このまま放っておけば、自分が心の底から愛する彼が嘆くような結果になってしまうかもしれない。
暁の宮の地下深くで眠っていた頃に見た、ルシファーという存在が徐々に消えていく夢。それは今もなお、思い出すだけで強い不安と寂しさを抱いてしまう。
何があっても彼に本当の危機が迫るようなことはない、はず。いくらそう思っていても、一度脳裏を過ぎった想像はいつまでも頭の中から消えてはくれない。
「――仕方がありませんわね。わたくしが持って帰りましょう」
「――ふぅむ。大丈夫かのう?」
「――きっと我が君のことを考えるあまりに他のことに気が回らないのでしょう。暁の宮に戻ればいつものジゼルに戻ると思いますわ」
「――だと良いのじゃが。こやつはこやつでなかなか突拍子もないことを言い出す女子じゃ。あまり変なことを言い出さぬよう見守ってくれ」
「――どっこらしょっと。まったく、お姫さま抱っこというものはわたくしがやっても様になりませんわね。さあ、帰りますわよジゼル?」
自分が愛する彼にしてあげられることはないだろうか。
今は自分の力の無さが堪らなくもどかしい。もっと魔力探知の範囲を拡げられればいいのに、それもままならないのだから。
今すぐにでも、ルシファーの隣に行きたい。彼の変わらぬ横顔を見上げて、いつもと同じような穏やかな気持ちになりたい。
――ジゼルは暁の宮に戻されてもなお、ずっとそんなことを考え続けていた。