奈良市議会で市の補正予算案否決 一部会派提出の修正案可決

奈良市の9月定例市議会は最終日の30日、子育てや母親支援の事業などをめぐって、市が当初提出した補正予算案が本会議で否決され、一部の会派が提出した18億円余りの補正予算案の修正案などが可決されました。

奈良市の9月定例会は今月6日に開会し、市は一般会計の総額で20億円余りの補正予算案などを提出しました。
このうち近鉄 高の原駅近くに、新たにキッズスペースや母親の就労支援窓口などを設ける事業について、一部の会派が駅は市の中心部から遠く、市外の利用者が多くなる可能性があると指摘していました。
これを受けて30日の本会議では、市が当初、提出した補正予算案が否決され、自民党、公明党、新世の会が提出した この事業に関連する費用などおよそ2億円を減額した補正予算案の修正案などが可決されました。
議会の閉会後、報道陣の取材に応じた仲川市長は「少子化対策などについては緊急性があると思って提案した。市外の利用が増えるという意見があるが、子どもには行政の境はないと思っているので、理解が得られなかったことは大変残念だ」と話していました。

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