兵庫知事選で揺れる自民 県議団の候補擁立見送り方針、1日で撤回

島脇健史
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 兵庫県議会で不信任決議が可決された前知事の失職に伴う知事選(31日告示、11月17日投開票)で、県議会最大会派の自民党は4日、議員団総会を開き、3日に決定していた独自候補の擁立を見送る方針を撤回した。

 党県連(会長・末松信介参院議員)所属の国会議員から、候補者探しを続けるようにとの意見が出たためという。

 4日午後、総会が終わったあとに県議団の北野実幹事長が明らかにした。

 北野幹事長によると、同日午前に党県連所属の国会議員による会合があった。3日に県議団が方針決定し、今後、党県連に報告する予定だった候補者擁立見送りについて、国会議員側から「候補者を探し続けるべきだ」といった意見が出た。

 そのため県議団は4日午後、改めて総会を開き、決定方針を撤回した。

 候補者探しについては、これまで県議団の検討会で行ってきたが、今後は県議団を含めた党県連全体で進めるという。

 知事選をめぐっては、9月末で失職した前知事の斎藤元彦氏(46)が無所属での立候補を表明。共産党が推薦を決めている医師の大沢芳清氏(61)、元経済産業省官僚の中村稔氏(62)、日本維新の会の清水貴之参院議員(50)=兵庫選挙区=も立候補を明らかにしている。また、前尼崎市長の稲村和美氏(51)、元加西市長の中川暢三氏(68)も近く会見を開き、立候補を表明する見通し。(島脇健史)

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この記事を書いた人
島脇健史
神戸総局|選挙・震災担当
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地方行政・選挙、気象・災害、地域医療
兵庫県の内部告発文書問題

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