刀剣1000振り、家族連れやカップルも 大刀剣市3年ぶり開催

「無銘 伝来国行」なども展示された=東京都港区
「無銘 伝来国行」なども展示された=東京都港区

「第34回大刀剣市2022」(全国刀剣商業協同組合主催・産経新聞社後援)が11月18日から3日間、東京都港区の東京美術倶楽部で開かれた。令和元年以来の3年ぶりの開催で、期間中、2千人以上が来場し、刀剣や刀装具、甲冑などの展示を楽しんだ。

大刀剣市は全国62の刀剣商が集まる日本最大級の展示即売会で、平安時代から現代までの1千振り以上の刀剣や甲冑、刀装具などが展示・販売された。

会場には3年前に比べ家族連れやカップルの姿が目立った。刀剣インフルエンサーのちらいむさんは「ファン層が広がった印象を持ちました。鬼滅の刃のヒットの影響で刀に興味を持つ子供が増えたのかもしれません」と分析した。

海外からの来場者もおり、イタリアから来た女性は「家にある刀剣を飾るひもが古くなったから新しいものを買いに来ました」と話していた。

都内の女性(26)は「ツイッターでイベントを知りました。魅力的な刀剣が多く、刀装具や短刀も美しいので興味があります」と展示品を眺めていた。

同組合理事長の深海信彦氏は「今回は刀剣のウェブカタログも用意したところ、アメリカなど海外から購買申し込みがありました。ただ、刀剣の魅力は実際に見たほうが伝わるので今後も多くの人に来場してほしいですね」と呼びかけた。

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