学校サボって観戦、落ちこぼれ馬の覚醒…荒尾競馬跡地29日閉鎖、最後の食堂「寂しい」
場外馬券発売所として活用していた荒尾競馬場跡地(熊本県荒尾市)の旧スタンドが、発売所の移転新築に伴い29日で閉鎖される。場内に唯一残っていた食堂「朝日屋」もこの日で閉店。今秋から施設全体の解体が始まる。元馬主でもある食堂経営者の池田政照さん(84)=福岡県大牟田市=は「思い出が染みついた場所が無くなるのは、寂しくてたまらない」と惜別の念を募らせる。
荒尾競馬場の開設は1928年。池田さんは幼少時、祖父に手を引かれて訪れ初めてレースを見た。たちまち馬のとりこになり、「大きくなったら馬を飼う」と祖父に誓ったという。
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