大阪市西成区のあいりん地区(通称・釜ケ崎)にあり、2019年に閉鎖された労働支援施設「あいりん総合センター」前の敷地内で路上生活する人への立ち退きを命じる判決が5月に確定した。センターは耐震性が十分でなく、管理する大阪府は早期の解体を目指し、市と路上生活者の移動に力を入れる。現場を取材した。
JR新今宮駅近くにある13階建てのセンターはシャッターが全て下ろされていた。その前で路上で生活をしているという40代男性は「ここは何をしてもいい自由な空間。区外の公園にあったテント村などから来た人もいて、ここに救われてきた人もいる」と話す。この場所で5年ほど生活する男性(70)は「ここは誰にも干渉されず、日本一の場所だ」と表現する。市自立支援課によると、周辺で20人弱が路上で生活を続けているという。
センターは…
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