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暮らしをより豊かに大きな可能性を信じて

松下 紗也

2018年入社
理工学部 システムデザイン工学科卒
第一宇宙技術部門 衛星測位システム技術ユニット

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REASON入社の理由

憧れの宇宙業界で深まる学び

子どもの頃から星を見るのが好きで、家族で流星群を見に行くなど、空や宇宙に興味がありました。中学生の時に種子島宇宙センターを訪れたことをきっかけに、いつか宇宙航空の仕事に就きたいと思うようになりました。大学は宇宙や航空、ロボットなどあらゆる分野の制御や設計を行う研究室で、航空機の軌道計画について研究しました。宇宙航空関連企業や研究機関を就職先として検討する中で、新しい技術の研究開発を行い、宇宙航空産業全体を牽引するJAXAを志望しました。

大学院へ進学するか就職するかを迷いましたが、実務に直接関われる環境で仕事をすることは、自分の成長に繋がると考えました。JAXAでは人々の暮らしを豊かにする大きな可能性がある衛星の開発・利用に携わる部署の一員として働くことができています。実際に働いて、衛星データの評価解析から、宇宙機や搭載機器の研究開発プロセスなどを深く学べる環境があるということを実感しております。

WORKわたしの仕事

幅広い応用先へ 衛星測位の世界

現在は、米国のGPSや日本の準天頂衛星システム「みちびき」(QZSS)等の衛星測位システムの軌道時刻推定や将来のQZSSに搭載する新規技術の研究開発等の業務を担当しています。衛星の位置を精度良く知ることができれば、地上の位置情報をより正確に求められるようになります。そのため、衛星の位置や時刻を高精度に推定する「複数GNSS対応高精度軌道時刻推定ツール」(MADOCA)の研究開発に取り組んでいます。MADOCAのモデル改良を進め、さらなる精度向上を達成することで、スマート農業や自動運転、地殻変動の観測など応用先を広げて、より便利な社会に役立てたいです。

海外機関とMADOCAプロダクトの相互比較を実施した時に解析を担当し、解析結果と物理現象を考察したことは成長に繋がる経験となりました。実際に、自動車やドローンに受信機を搭載して測位実験を行うこともあります。業務を通じて、測位はもちろん衛星の軌道や姿勢、さらに衛星のシステム全体について、多くのことを吸収できています。システムの将来を見据えた研究開発に携われていることに、やりがいを感じる毎日です。

衛星測位の研究開発を行う部署ですが、私も含めて大学で測位を研究していた人ばかりでなく、先輩や同僚は様々な分野の専門性を業務に活かしています。常に熱意や探求心を持って仕事に臨む人ばかりなので、間近で良い刺激をたくさん受けています。衛星開発プロジェクトを担当していた人も多く、過去の開発や運用経験をもとにした議論は非常に参考になります。そういった中で、多くの経験を積み重ねて、知識や技術を身につけ成長したいと日々思います。

将来の衛星測位システムに新しい技術を取り込むため、研究機関や大学と意見交換を行い、学会や講演などに参加して情報収集も行っています。自分の専門外の分野や産業に対して視野を広く持ち、興味を広げて、積極的に挑戦することを意識しています。

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FUTURE将来の想い

宇宙をより身近に感じられる未来のために

宇宙を利用して、より経済の発展や人々の豊かな暮らしに繋がるような技術の開発に携わりたいです。例えば今、衛星測位システムに重要な装置である高安定な時計の開発を進めていますが、これを測位衛星に搭載できれば、今よりも測位精度が向上することに繋がります。また、時刻同期により、5Gのような高速通信や時刻の正確性を問われる金融市場などにも貢献できる可能性が広がります。

そして、将来的には衛星の開発プロジェクトに携われたらと思っています。宇宙開発の意義を発信して、みなさんがより宇宙を身近に感じてくれたら嬉しいです。

JAXAは航空宇宙開発を通して社会に貢献したいと考えている、様々な専門分野の方が活躍できる環境だと思います。興味関心のあることをじっくり考えて、それに向かって挑戦する心を大事にしてください。

CAREER PATHキャリアパス

入社してからこれまでのキャリア

  • 1st year

    第一宇宙技術部門 衛星測位システム技術ユニットに配属

    衛星測位システム技術ユニットに配属されてから測位のことを勉強し、配属当初は測位実験や解析を経験。

  • 2nd year

    2024年打ち上げ予定の準天頂衛星「みちびき」(QZS)5、6、7号機の新規技術の検証を行う

  • 3th year

    新規技術を衛星に搭載するため、開発や試験を進めている

THE OTHER SIDE OF THE MOON私の一面

3歳からバレエを習い、中高大はダンス部に所属していました。60人もの大人数が息を合わせ、群舞するダンスの経験が、チームで協力し合う現在の仕事に役立っているのでは、と思っています。

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