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旧ジャニーズ性加害

旧ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による少年への性加害問題。長年放置された被害と、マスコミや企業の姿勢が問われています。

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ジャニーズ事務所性被害

ジャニー氏性加害 マスコミはなぜ看過した 吉野嘉高・筑紫女学園大教授、田中東子・東京大教授の話

圧力への対応策打ち出す必要性 元フジテレビ局員の吉野嘉高・筑紫女学園大教授(メディア論)

 テレビ局が取り上げてこなかったことには複数の要因がある。まず、刑事事件として立件されず、自分たちの性加害への認識も不十分で実態を軽視したことが挙げられる。旧ジャニーズ事務所からの圧力を恐れて「触れないのが無難だ」と考えたり、自己保身のため見て見ぬふりをしていたりしたこともあっただろう。

 NHKや民放で検証番組が放送された。性加害に関する証言や、旧ジャニーズと局との関係性を浮き彫りにする談話が公表されたことは、実態を解明する上で前進だ。足りない点もある。たとえば、性加害を「笑い話」と受け止めたという証言があるが、「仕方なかった」で済ませてよいのか。今後、このような問題に遭遇した際にどう振る舞えばよいのか、具体的な対応策がないのは問題だ。

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