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美しくなくても、生きる。

久留米に呼ばれて来たら罠で誰もおらず、福岡で罠に嵌るのはこれで十回目になる。十回目と言うのは嘘で、数えている訳ではないのだけれど、福岡県民の恨みを買っているのだと思う。呼ばれた場所には何処でも行く。刑務所に呼ばれれば刑務所に行くし、ラブホテルに呼ばれればラブホテルに行く。いい人もいれば悪い人もいる。やばそうな人にたまに会うが、動物的勘で危険を察知した時は脱出ルートを確保する。行かなきゃよかった、来なきゃよかったとは思わない。失敗も、成功も、全部、経験になる。

いい人といい人っぽい人は微妙に異なる。いい人はコントロールから自由で、いい人っぽい人はいい人を演じることで相手をコントロールをする。笑顔を取り繕うのは、相手を笑顔にさせたいから、嫌われたくないから、いい人だと思われたいから。結局全部自分のためで、楽しませたいと思うのは、自分が安心をしたいから。傲慢で、相手の楽しむ自由を奪っている。自分に笑顔を強制している人は、他者にも笑顔を強制する。いい人に会うと楽しくなるが、いい人っぽい人に会うと苦しくなる。楽しみ方を固定されると窮屈になる。こう楽しんで欲しいは窮屈だ。俺は勝手に楽しむ。どんな時も楽しむ。

寝る場所がなくて困っていたら、男性が「ホテルを取りますよ」と言ってくれた。お言葉に甘えてお願いしたら、彼は「同じ部屋でも大丈夫ですか?」と言った。私は「?」と思った。てっきり、ホテルに泊まるのは私一人だけかと思っていた。だが、男性は私と一緒に寝ることを希望した。私はまだ同性愛に目覚めていない。お断りをしたのだが、この時、女性が男性に感じている恐怖心のようなものが少しだけわかった。もし、男性に襲われたら、男の私も怖い。女性は、常に、男性に対して「腕力では敵わない」という恐怖を持っているような気がした。警戒するのは当たり前だと思った。警戒を溶かすのは、安心とか、信頼とか、そんなものだ。

男らしさや女らしさの呪いは未だに根強く、男らしさは暴力になり、女らしさは依存になる。男は「支配が愛」と思い、女は「服従が愛」と思う。どちらも、根底にあるのは甘えと怒り。無自覚な甘えと怒りが蓄積して、爆発する。甘えるのが苦手だと言う人ほど、慢性的に甘えている。いい人に甘えている。怒るのが苦手だと言う人ほど、慢性的に怒っている。自分の思い通りに動かない人たちに怒りを抱いている。怒りは憎しみに変わり、自分も我慢をしているのだから、お前も我慢をしろという恨みになる。彼らが憎んでいるのは、自分自身だ。自分に安心することができないから、外側に安心を求めて、自分の思い通りに動かそうとする。甘えの中には「してもらえなかった」「わかってもらえなかった」「楽しませてもらえなかった」と言う、求めてばかりいる幼児的な怒りがある。

知らないものは選べない。夢を聞かれても、食べたいものを聞かれても、知らないものは選べない。知っているものの中から、ごく限られたものの中から「私はこれが好き」と選択する。知っていることなど、たいして役に立たない。私は「知らないことを知りたい」と思う。明確な目標はない。知らないことを知るために、自分を開放して、他者に使ってもらう。自分だけでは知り得なかった場所に運ばれて、自分だけでは遭遇できなかった事故に遭い、経験を重ねる。いいこともあれば悪いこともある。今までを振り返ると、大きな不幸と思われることが、大切な人生の転換点であったと思われてならない。いいとか悪いとか、選択する権利は自分にはない。あらゆることを、引き受けて、立つ。ちゃんとさみしくなり、ちゃんと嬉しくなる。「久留米には二度とくるめえ」と悪態を吐きながら、また久留米に呼ばれることがあったら、性懲り無く私は足を運ぶだろう。全部をリセットして、まっさらな状態で、いつもの歩幅で。

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おおまかな予定

10月3日(木)福岡県福岡市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)

連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com

SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z

バッチ来い人類!うおおおおお〜!

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美しくなくても、生きる。|坂爪圭吾
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