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『虎に翼』第114回 声を上げた女に、この社会は容赦なく石を投げてくる
深夜、百合は化粧をして、出てきます。
「ちょっとお買い物に」
そう微笑む百合。あわてる寅子に、航一は今日は自分の番だと告げ、百合の相手をしています。
優未はどこにいる?
しかし、そんな中で優未がのどかを蹴り、いなくなってしまう事件は起きていました。些細なようで、逃げた先で何かあったらただごとではすみません。お手伝いの吉本から電話を受け、寅子は「吉井さんが謝ることではない」と慰めつつ、どこに行ったのかと考えを巡らせます。
猪爪家のある登戸か? でもいなかったら……ここで脳内猪爪家の面々が現れます。直明が警察に電話するかもしれない。道男はのどかをとっちめると言いだし、直人と直治は同調するかもしれない。
これではダメだ「ああ〜っ!」と叫ぶ寅子。大騒ぎになってしまったら優未も困る。まずは航一に知らせ、次に警察……そう寅子が考えていると、電話が鳴りました。
優未は山田轟法律事務所にいました。轟から紅茶を淹れられ、遠藤から毛布をかけられ、ほっとした様子の優未がいます。轟は砂糖はいくつ入れるかと言い、二つと聞くと甘いものが好きなら三つにすると話しかけています。
「それ飲んだら帰れよ」
よねがそう声をかけます。すると轟は、寅子に一報入れたんだからゆっくりしていけとなだめています。送っていくからと遠藤がいい、轟が話を聞くと言い出します。
轟とよねのコンビって、組織における「父親」と「母親」の役目を逆転させているように思えます。性別によるものではないのです。轟が無理に男らしくしていたことを思うと、感慨深いものがあります。
怒っちゃいけないことはないけど、手と口を出したら
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