SNSを見ると「疲れてやる気が出ない」納得理由 「強い快楽」と「承認欲求」ばかりを追う人の末路

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職場や家庭ではない「居場所」を持つことは、メンタルヘルス的にも大事なのですが…(写真:Graphs/PIXTA)
SNSの見すぎで疲れてしまった、やるべきことに手がつかない、心を病んでしまったという人が後を絶ちません。そのとき私たちの体内では、どのような変化が起こっているのでしょうか。そして健康的な状態に戻していくために必要なこととは? 心療内科医・鈴木裕介氏の著書『心療内科医が教える本当の休み方』より一部引用・再編集して解説します。

SNSはやめどきのない「強烈な依存物」

ツイッター(X)にインスタグラム、フェイスブックにLINE……。パソコンやスマホの普及に伴い、SNSは今や、私たちの生活に欠かせないものになっています。

SNSが便利であることは言うまでもありません。世界中の人とつながり、電話やメールよりも気軽に、簡単にコミュニケーションをとることができますし、自分の考えを全世界に発信することができ、幅広い情報が大量に、瞬時に入ってきます。対面でのコミュニケーションは苦手だけれど、SNSを介してなら人とつながることができるという人もいるでしょう。

職場や家庭ではない「居場所」を持つことは、メンタルヘルス的にも大事です。メインのコミュニティーで行き詰まったときの命綱にもなるかもしれません。「自分がそうありたいキャラ」で振る舞えるように、複数のアカウントを使い分けることもいいでしょう。

しかし一方で、SNSが、私たちのもっとも身近にある「強烈な依存物」の1つであることも、知っておかなければなりません。SNSは、ときに脳内報酬系を刺激し、ドパミンという神経伝達物質を分泌させ、快感や幸福感、やる気などをもたらしますが、その刺激は強く、快感を与えてくれたものへの依存性も高まります。

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