昨日、まだ総理になっていない石破総裁が解散総選挙の日程を表明した。極めて残念だ。 「解散」とは、衆議院議員全員の身分を解く、憲法上認められた最も強力な内閣(総理大臣)の権力行為である。それを、その権限と地位を有しない者が口にすることの問題をあまりにも軽く考えている。 明日には総理になっているからいいではないかと考えたのかもしれないが、それこそ権力者の思い上がりで、こうした手続きを守らないことが重大な権力の暴走につながる。事は憲法が定める権力統治の基本ルールに関することであって、決して蔑ろにすべきことではない。 石破総裁の標榜する「ルールを守る自民党」が早くも崩れている。 自民党を変える前に、石破さんが変わってしまっている。