小数や分数、負の数などが計算問題に混ざっていると、どこから計算すればいいのか迷ってしまわないでしょうか。
今回はそのような計算に挑戦し、正しい理解ができているか確認しましょう。
問題
次の計算をしなさい。
7/8÷0.5+2×(−3)
さまざまな数や演算が混ざっていて、一見すると難しく感じるかもしれません。
しかし、計算規則を正しく理解していれば、答えを求めることができるはずです。
解説
今回の問題の答えは「−17/4」です。
また、途中の計算式は次のようになります。
7/8÷0.5+2×(−3)
=7/8÷1/2+2×(−3)
=7/8×2/1+2×(−3)
=7/4 + (−6)
=7/4 + (−24/4)
=−17/4
計算のポイントを順に解説していきます。
掛け算・割り算の計算
まずは、掛け算と割り算から計算しなければいけません
つまり「7/8÷0.5」と「2×(−3)」をそれぞれ計算します。
まず「7/8÷0.5」から考えましょう。
分数と小数の混ざった割り算なので、ここでは分数に揃えて計算します。(小数に揃えて計算をすることも可能です)
0.5= 5/10=1/2
上記のように、小数を分数に変換することができました。
次に、分数の割り算は、割る数の分母と分子をひっくり返して掛け算をします。
7/8÷1/2
=7/8×2/1 ←分母の8と分子の2を2で約分
=7/4
次に「2×(−3)」を考えましょう。
正負の数の掛け算や割り算は、符号と数字を分けて考えることができます。
符号:(+)×(−)=(−)
数字:2×3=6
よって、2×(−3)=−6
以上より、元の式は「7/4+(−6)」となります。
分数・負の数を含む足し算
次に「7/4+(−6)」の足し算をしましょう。
分数の足し算なので、まずは通分をします。通分をすれば、分子どうしだけの計算になります。
7/4+(−6)
=7/4 +(−24/4)
=−17/4
以上より、答えは「−17/4」です。
まとめ
さまざまな計算が混ざっていますが、どの計算も小学校・中学校で習う計算です。
基本的な計算問題となるので、間違えてしまった方は復習をしましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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