コロナワクチン定期接種スタート 新タイプの「レプリコン」などへ反対デモ、開発企業は「良好な安全性確認」

mRNAワクチンなどの接種に反対するデモには約1万2000人が参加したという=東京都江東区
mRNAワクチンなどの接種に反対するデモには約1万2000人が参加したという=東京都江東区

高齢者らを対象にした新型コロナワクチンの定期接種が1日から始まった。従来のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンなどに加え、「レプリコン」と呼ばれる新しいタイプのmRNAワクチンも導入される。世界で初めて日本で実用化されるもので、厚労省は安全性と有効性を強調している。9月28日には東京都内で一般市民らが参加した大規模な反対デモも行われた。

今年3月までは生後半年以上の全ての人が「特例臨時接種」で無料だったコロナワクチンの接種は、1日から初めて「定期接種」となった。65歳以上の高齢者と基礎疾患のある60~64歳の人が対象で、来年3月末までに1回接種できる。

今回使われるワクチンの一つであるレプリコンワクチンはmRNAワクチンの発展型といわれ、少ない成分で効果を長続きさせる狙いがある。厚労省はmRNAワクチンともども安全と説明する。

一方で9月28日には東京臨海広域防災公園(江東区有明)で「国民集会パレードデモ有明」が開催された。

「世界初のレプリコンワクチン反対!」「政府は日本人の命と人権を守れ!」などのシュプレヒコールを上げて、多くのデモ隊が行進を行った。

主催団体によると、デモ行進を行ったのは計50梯団、約1万2000人。そのなかにはこうしたワクチン接種に反対し、日本の自治と自立を訴えた自衛隊OBらを含む「防人(さきもり)隊」などの梯団も。多くの日の丸もひるがえるなかで、同公園から台場や豊洲への複数のルートで次々と行進を行った。

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