【緊急報告】AIチャットボットはNAIプロンプトを完全に理解している
December 8th, 2022 23:47・All users
皆さまこんばんは、スタジオ真榊です。何でも答えてくれると話題のAIチャットボット「ChatGPT」ですが、どうやらNovelAIのプロンプトまで教えてくれるらしい…と先日からツイッターを賑わせております。
私もさっそく試してみたんですが、当初は「別に大したことはできんな…」と勘違いしていたものの、実験を重ねるにつれ「これめちゃくちゃ有用じゃね!?」と考えを改めたので、今回はそのリポートをお送りします。
(※ちなみに、上の女性イラストはChatGPTくんが考えたプロンプトをそのまま貼ったものです)
* * *
さて、わたくし先日、ツイッターで「ChatGPTはNovelAIプロンプトを完全に理解しているわけではなく、質問に対してそれらしい英文を話しているだけですね。それをNovelAIが大意として理解してくれるから、結果としてそれらしいイラストが生成されるようです」という話をしてしまいました。
懺悔しますが、結論から言って大間違いでした。偉そうにこんな発言をしてしまったのは、私の質問の仕方が間違っていたからです。
当初私がしていた質問は「画像生成AIで◯◯なイラストを生成する適切なプロンプトを教えてください」といったものでした。それに対する返答は下記のようなもの。
オマエ、ナメテル…?
人間様がAIにバカにされてはいけないので、ちょっと工夫して「英語で長文のプロンプトを」とお願いしたところ、下記のようになりました。
うんまあ、和文英訳だよねそれ…。
単語としてはある程度有用なものの、そのままコピペして適切な画像が生成できるものではありませんでした。と、いったんここで諦めていたのですが、さまざまな方のツイートを見るにつけ、自分はどうも質問の仕方が甘すぎたのではないかと気づくことになります。
◆気づきを得た賢木
正しい質問の仕方は、もっと謙虚に、具体的かつ例示的に行うべきだったのです。例えば以下のように。
突然流暢にプロンプトを吐き始めたChatGPTくん。そうですよね、ちゃんと例を出して、どんなことを答えてほしいかわかりやすく聞くべきでした。聞き方悪くてごめんな!!
さて、こちらのプロンプトの一番上をそのままNovelAIにぶちこんで生成したのが以下のイラストです。
まさに注文通りといったムードですね。ただ、これくらいの英文なら翻訳ソフトでも簡単に作れますし、学校で習わないような難しい英単語も特に見当たりません。せっかくなので人力プロンプトでは不可能だった高難易度ポーズ「全裸土下座」に挑戦してみることにしました。
この姿勢、非常に難しいことで一部の好事家には有名なんですが…
なんと一撃でこれ。(キャラがウラビティちゃんなのは賢木の趣味なので気にしないように)
プロンプトが異常に長大なのは、ChatGPTが3パターン提案してきたそれらしい単語を全部ぶち込んだからです。
「body positioned symmetrically」(左右対称な姿勢)
「back of head visible, face hidden」(後頭部は見えるが顔が見えない)
「hands supporting weight」(手で体重を支えている)
「feet together」(足が揃っている)
「begging pose」(謝罪のポーズ)
「surrender」(降伏)
など、ぱっと思いつかない表現がいろいろと含まれています。中には「謙虚」とかよくわからないプロンプトも混じっていましたが、とりあえずごった煮で全部ぶち込んだ形になっています。
ただ、どうしても再現できなかったのが「こちらを向いて土下座している」という大事な要素。NovelAIはどうしても天地がひっくり返る(頭より脚部や背中が上に配置される)イラストが非常に苦手らしく、「背中と後頭部が見えて顔が見えない?なら奥側を向いてる絵にしたろ!」となってしまうわけですね。水は低きに流れる、がAIの常識です。
そこで、ここは人間様の智慧を使い、「上下反転(upside down)」を頭に配置してみます。こうするとかなり乱れた人体破壊画像が大量に出てくるのですが、
低確率ではあるものの、なんとか土下座してもらうことに成功しました。バンザイ!
そんなわけで、今回は「ChatGPT全然使えるじゃん!」というお話でした。なお、Chromeユーザーの方はいちいちサイトにアクセスしなくても、画面右上のボタンからいつでもChatGPTを呼び出せる便利な拡張機能が配布されておりますので、インストールしておくことをおすすめします!
こちらのNovelAIのプロンプト欄拡張機能も非常に有用なので、まだご存知ない方はぜひ試してみてください!簡単な解説記事をブログに置いてあります。
それでは皆様、AIを使ってAIに絵を描いてもらえる時代に感謝しつつ、今日はこのへんで。「AIでエロを変えたい!」スタジオ真榊でした。