【コーチ紹介】 菊池 啓子(きくち ひろこ)
プロフィール
【自ら選んで、とべ!】という理念のもと、自らの望む生き様を実現させたいビジネスパーソンの支援に力を注ぐ。
2003年から19年間にわたり、キャリアコンサルタントとして活動。
若手ビジネスパーソンからセカンドキャリアを見据えるミドル層まで、経営者、パラリンピックメダリストなど、幅広い層を対象にのべ3万人のサポートを実施。
これまで、従業員30名ほどの中小企業からTOYOTA、オムロン、富士通、テンプスタッフ、リクルートなど大手上場企業まで、多岐にわたる規模・業種の企業や自治体での研修・講演・キャリアコンサルティングを実施。
企業担当者からの信頼も厚く、年間登壇数は100回を超え、5年を超えてサポートを希望する企業は10社以上にのぼる。
社会人のスタートは、営業職でした
大学卒業後、株式会社リクルートの求人広告部門に入社。
「採用したい会社と優秀な人材のマッチングは、日本を変えることになる」という面接官の言葉に惹かれ、入社を決めました。とはいえ現実は厳しく、日々の飛込営業やノルマ達成へのプレッシャーで凹むことも多く、こんなはずじゃなかったと思った事も何度もありました。
幸い、上司・同僚・お客様と、関わる人たちに恵まれ、仕事を通して成長をさせていただいたと思っています。凹みまくっていた時に、「お前はできる!」と言い切ってくれる上司ばかりでした。励ましは力になります。期待に応えたいとがむしゃらにやることで、何度か営業MVPも獲得できました。
そのころ、当時の上司や先輩に言われ続けたのは「で、お前はどうしたいの?」。この質問はとてもパワフルです。自分がコントロールできない環境や状況はある。むしろ、自分に都合よく完璧にそろった状態なんてあり得ません。何かしらが欠けていたり足りなかったりする中で、自分が望んでいることは何か。どうしていきたいのか。
これを言語化をすることで、自分が望んでいる事が明確になり、実現に向けての行動を選択することができます。
日々問われ続け、自分に向き合わされた体験。そして本人以上にその人の力を信じ励ますという上司の姿勢は、現在コーチとしての活動に役立っています。
「人と会社の幸せな出会いを支援したい」との思いで10年間営業に従事
会社員として営業をしていたのは、ちょうど10年です。500社以上の採用活動をサポートしました。
求人広告の営業をする中で、多くの業界・企業や公的機関、仕事があるのだということを知りました。掲載企業から、「いい人が採れた!」と言われたときや、自分の携わった求人広告がきっかけで入社した人から、「あの時この会社に出会えてよかった!」と言われたとき、日々のプレッシャーが吹き飛ぶほどのうれしさを感じていました。
一方で、多くの組織の採用サポートをしてきた中で担当企業の面接などに同席することもあり、「なぜ、この人はこの会社に応募をしてきたのだろう…あちらの会社の方が、合ってるんじゃないかな…」と思うことも何度もありました。
もっと自分の事を知り、仕事や組織の情報と照らし合わせて、その人にとっての「いい仕事・いい会社」を選ぶサポートができないか。これまでは企業側から「はたらく」をサポートしてきたけど、応募者側=仕事を選ぶ個人のサポートがしたい、と思い、2002年にキャリアカウンセラー資格を取得しました。
起業のきっかけは、キャリアのつまづき
キャリアカウンセラー資格取得と同時に、会社に異動の申請をしていました。営業職から、転職者支援のキャリアアドバイザー職へ。「仕事を通じて幸せを感じる人を増やす」支援をしたいとの思いで社内面接に挑み、新部署への異動が叶ったとき、夫の転勤が決まりました。
自分のやりたいことが、自分以外の都合で叶わない。そんな思いの中、やむなく会社を退社し、夫の赴任先についていき、専業主婦としての生活が始まりました。
「どんなことでも気合で乗り越えられるもの」と思っていたものの、環境と役割の激変から、メンタル不全を起こしました。まさか自分が…と思いましたが、この経験から、誰でもバランスを崩すことがあるのだと実感。
これを機に、ストレスコーピングの技術、人間関係改善や目標達成、モチベーション維持などに対して効果が高い心理学スキルとして、NLP(神経言語プログラミング)やプロファイリングを学び、いつまた夫の転勤に巻き込まれたとしてもショックを受けないようにとの思いで、フリーランスとしての働き方を選びました。
キャリアコーチのスタートは、大学生の就職支援
フリーランスで受託した最初のお仕事は、大学生の就活支援プロジェクトでした。非常勤講師として就職活動に関する授業をし、クラス担任として50名全員を希望業界に内定させるというミッション。当時は就職氷河期。いわゆる「有名大学」ではないことにコンプレックスも抱える学生たちと一緒に、壁をひとつひとつ超えていったような経験でした。幸い、全員希望業界内定を獲得し、当時の学生たちとは今でも連絡を取り合っています。
この経験を機に、これまで5つの大学でキャリアデザインを教えています。就活を乗り切るテクニックだけではなく、社会に出た後の主体的な生き方を選択するためのスキルやマインドを身につけてもらうことが目的です。
現在、企業向けに採用コンサルティングや研修、ビジネスパーソンへのコーチングを行っていることで、社会人・企業のリアルを学生に伝えられています。企業の担当者には、学生のリアルを伝えられる。双方のリアルを分かっていることは、活動の強みになっています。
Good Coach参画のキッカケ
女性が仕事を続けていくには、いろいろと「試練」に見えることがあります。でも、この試練をうまく使い、キャリア選択の支援に変換していくことは可能です。女性ならではの転機をうまく超えていくサポートが出来たら…と思っていたところ、Good Coachの活動に出会うことが出来ました。
「キャリア」は、「人それぞれの生き様」です。
研修や大学での講義、個別面談などでお伝えしていることは、「キャリアは生き様」ということです。他と比べるものでもなければ、誰かが教えてくれたり決めてくれるものでもなく、自分自身が選び築いていくものです。そして、会社や職業はあくまでも手段。「自分がどのように生きていきたいのか」が明確でないと、適切な選択ができません。
「キャリア=自分が望む生き様」を明確にし実現していくには、ちょっとしたコツがあります。そして、コツをつかむチャンスは日々の仕事や活動のなかにこそあります。嫌だなと思うことを乗り越えたり、自分でも気づかなかった得意なことが見つかったり、困ったことが解決できたり、新しく知ったことを試してみたり、できることや好きなことが増えていったり、意外なところで感謝されたり、ふとしたことからアイデアがうかんできたり。
日々起こるささやかないろいろな出来事を、ただ「体験」として消費してしまうのはもったいないことです。そこにある意味を見つけ、次への糧にしようとする習慣を持つと、日々の普通の出来事を人生をより良くするための「経験」へと、自分の手で整えていくことができるようになります。
これを一人でやろうとすると、ちょっと行き詰ることもあります。そんな時にぜひ、私たちコーチのことを思い出してください。
≪著書≫
『一週間で完成!内定獲得できる本~ストレスに負けない就活コーピング~』(祥伝社)
『自分を幸せにするチカラ~今からできる21のヒント~ 』(ごきげんビジネス出版)
『~不安を自信に変える~新入社員の仕事のキホン:キャリアの土台をつくる1年目の過ごし方』(kindle)
≪主な保有資格≫
・国家資格キャリアコンサルタント
・ICC国際コーチング連盟認定コーチ
・NLPトレーナー・MBTI認定ユーザー
・マーティン・セリグマン公認 ポジティブ心理学認定プラクティショナー/ワークショップファシリテーター
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